TakaKondo

存在のない子供たちのTakaKondoのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.5
何から変えればいいのか、全く分からないくらいの貧困と無秩序が描き出されていました。
近隣諸国からの移民問題は彼の地こそ深刻なのでしょうが、根本的には同じものが、ミャンマーやカンボジア、フィリピンにもあるのだと聞いています。
簡単に国が悪いと言い捨てることのできない悲しさと、それが充満した社会をどう変えればいいのかという、課題の大きさに呑まれました。
ただ、そんな貧困の中でもやはり、人が誰かのために必死になって生きる姿を見ると、情けの不思議に心が動かされます。
社会問題に当てられたスポットライトが眩しい作品でした。
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