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存在のない子供たちのsaramaroのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.5
安全を求めてレバノンにきた家族、屋根はあれど家と呼ぶには過酷な環境。そして身分証がないが故に様々な困難がある。主人公ゼインが「両親を訴える」それは自分の為だけでなく兄弟姉妹の為でもあり切ない部分でもある。
知り合った母子、助けて貰ったありがたみは十分感じていてもどうすることも出来なかったのが現実。実際あの年齢で家も無く乳幼児抱えて何が出来る?と考えさせられる。
ゼイン役の少年も実際同じような環境に居たそうで、その演技はきっとそのまま彼の生活を映し出しているのかとも思う。移民になるしかなかったという今もある現実を知らない人多いはず、私もその一人。
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