けまろう

存在のない子供たちのけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

『存在のない子供たち』鑑賞。レバノン映画は『判決、ふたつの希望』以来かな。両作ともテーマが重く、レバノンという国の厳しさを思い知らされる。
貧しい家に生まれた少年ゼインが人生の理不尽さに振り回される。愛しの妹を嫁に売られ、嫁ぎ先で死に追いやられてしまう。その怒りもの描写も非常に良いのだが、彼も実は両親と近い罪を犯してしまう。家出中に世話になったラヒルの息子ヨナスを金銭目当てで売ってしまうのだ。(子供が赤ん坊を売るという凄惨な状況)
憎んでいた両親と同じ行為をせざるを得ない環境の悪さに深く考えさせられる。
そして、演技がいやに迫真迫っていると思いきや、大体の登場人物が素人からのキャスティングなのね。
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