このレビューはネタバレを含みます
胸がいっぱいになった。
映画館出てからもしばらく震えが止まらんかった。
あんまりリアルで、映画だってことを忘れてた。
なんでこんなにリアルなんだろうと思ったら、キャストにとってこれがリアルだからだった。実際のシリア難民で路上で働いてたところをスカウトされた主演の子役をはじめとして、キャストは全員ストリートで発掘された人。彼らの瞳が語るものは演技じゃなくて、苦しいくらいの心の痛みも伴った訴えで、だからこそ見る人の心に突き刺さる。
考えさせられるとか、それもそうだけど、それは今からの話で、とりあえず今は、あまりに大きすぎるショックを自分の中で処理するので精一杯。
知ってたはずなのに、このリアルを知らなかったはずがないのに、まるで初めて知ったみたいに衝撃を受けて涙してる自分が、嘘くさくて情けなくて悲しい。
忘れたままでも生きられるもんね。
胸をえぐられる映画