inuko

存在のない子供たちのinukoのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.1
貧困の家に生まれ、日常自体が虐待のような生活の中で、ただ生きていくしかない子どもたちがいる現実を突き付けられる。演じた人たちはほとんど素人と言うけど、どの人も自分の経験に基づいた言葉や表情に迫力がある。主人公のゼインや、ゼインと一緒に暮らし始めるラヒルが、いつも涙目であることに胸が苦しくなる。ラヒルの息子ヨナス役の子は1歳前後だと思うが、中身は大人なんじゃないかと思うくらいの存在感。大人たちを悪者にするだけでは済まない問題提起。必見。
inuko

inuko