凄いの一言。
「君が刑務所からかけた電話でマスコミは大騒ぎ。」
出生届もなく社会的には存在していない約12歳の少年ゼインは、両親を相手に裁判をおこすが、裁判長に「何の罪で?」と聞かれて「僕を産んだ罪」と答える
地獄のような暮らしの中でも、唯一ゼインの心の支えだった妹のサハルが、金のために強制結婚をさせられてしまったことをきっかけに、ゼインは家を出て行ってしまう
「娘を貧しさから救うためです。」
エチオピア移民のラヒルとその息子ヨナスとの出会い、そして大人たちの創り出した劣悪な環境を生きぬく様々な子供たち、そんな中、ラヒルが仕事に出ている間のヨナスの面倒を見ながら、ゼインは仕事を探して町を歩く
「心がないのか。」
この映画では本物のシリア難民だった子役のゼイン・アル・ラフィーア君が、ベイルートのスラム街に住む少年ゼインを演じているらしいけど、ドキュメントを見てるかのようなリアルさを感じる。
「大人たちに聞いてほしい、世話できないなら産むな。」
これが演技ってのが凄すぎる。
ラストがとてもよかった。