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存在のない子供たちのskywalker14のレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.4

新作レンタルで観たいのがあまりなく評価の一番良い本作を借りて前情報なしで観ましたが評価高いのがうなずける作品でした。

子役の演技が良くテーマ性のある良い作品でした。

スラム街の少年を主人公に彼の辛い環境や心情を回想シーンを使い、物語が進みます。

「世話できないなら産むな」

本作は自分を産んだ罪で両親を訴えるシーンから始まります。

調べたところ主人公のゼイル役の子は本物のシリア難民とのことです。

ドキュメンタリーを観ているような感じがしましたし彼の表情や目が本物にみえたのもうなずけますね。

彼らには選択肢がなく環境に大きく縛られている状況ですからどうにもしがたいですね。

世界的に見れば貧困は20年で半分になったそうですがやはり完全になくなることはないでしょうね。

こういった問題提起をしてくれる映画は貴重ですよね。

貧困という問題は日本では遠いかもしれませんが虐待やネグレクトは遠くない話なので多くの人に観て欲しい作品だと思います。

とても心が動かされるような作品です。
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