存在のない子供たちの作品情報・感想・評価

上映館(10館)

「存在のない子供たち」に投稿された感想・評価

たくや

たくやの感想・評価

4.5
記念すべきレビュー1400本目は、全てのフォロワーさんに本気でオススメするこちらの映画。

現時点、個人的2019年No.1。
この映画を越えるのは今年はないのではないか?
そう思わせるくらい凄かった。


そして、色々な意味で“圧倒的”な作品。
面白いとか、そーいうエンタメではなく、
“心をとても揺さぶられる”映画だった。
映画で表現し得ることを、
ある意味で超越している。


物語は、主人公である12歳の男の子が“自分を産んだ罪で両親を訴える”ところから始まる。
彼がなぜこの裁判を起こしたのか?その経緯が描かれる。

この男の子は、12歳なのに精神はもう大人を越えている。

そんな彼が発する言葉の一つ一つにも心を動かされる↓
“育てられないなら、生むな”
“わからせてやる、どっちが死ぬべきなのか”
“人生は地獄”
“心はないのか”
 
 
観ていて辛くなる...
感動というより、考えされられる。
でも、胸糞映画とか、バットエンドとか、そーいうことじゃなくて...
9割辛い映画なんだけど、
ラストカット、最高なんです。


うーん...何て言ってか分からないけど😅💦
本当なもう“凄い”としか言えない。
エンドロールが流れた時、自分はどんな感覚だったのか...
激しく動揺したのは間違いない。


一度は観てほしい。
でも二度は観れないかも😥
あ、もう、とりあえず観て❗としか言えない。笑

東京都近くの人は新宿武蔵野館にGO!🏃
「誰も知らない」とよく比較されてるけど、絶望感が圧倒的だった…
ゼインの行動を見てるだけで心が沈む…
TTeTT

TTeTTの感想・評価

5.0
どうしようもなく吐きそうだった。
どうしようもないことが多すぎて、変えることができない現実を、ただ受け入れることしかできなくて、もがいても何も変わらない。
その地域に生まれたら必然的にそんな吐きそうな暮らしを強いられる。
日本に生まれて良かった、日本は恵まれてるなんて思うことすらどうでもいい。恵まれている僕たちがそんなことを思っても、その人たちの暮らしは変わらない。だから吐きそうだ。何も出来ない、何も変わらない、悲惨だけどどうしようもない、悲惨な世界で生きていくしかない。。解決策が見えない地獄を終始見せられ、吐きそうだ。
ハッピーエンドのような最後の表情。だけど、変わらない現実は続いていく。吐き気は止まらない。
「僕を産んだ罪で両親を訴える」という衝撃なところから映画はスタートする。出生証明書も身分証も何もない主人公の少年の目線からレバノンでの過酷な現実が描かれていく。児童労働が公然と行われ、衛生状態も良いとは言えず、まだ幼い少女が無理やり嫁がされる。もちろん、本作はフィクションだが、これを裏打ちする現実がレバノンにあるのだろう。両親を訴えたいという思いに至る様、抗いようのない現実に翻弄される主人公の姿はあまりに辛い。平和で生きてる日本だからこそ広く観らるべき映画。唯一の救いはラストシーンだ。ぜひ多くの人に観てもらいたい。
くま

くまの感想・評価

4.2
ゼインが悪い意味で大人の目をしてる
子どもにそんな目させたらあかんやん
じょ

じょの感想・評価

4.6
色んな優しさ
わたる

わたるの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

2つの意味で辛かった。1つは過酷な生活を見る辛さ。もう1つはカメラワークで酔った辛さ。後者はまぁ私が酔いやすいから仕方ないけど、あんまりグラつくシーンが多いのはやめてほしいなぁ…(ほとんどの人は大丈夫だと思うけど)

この映画を通して多くの人に考えてほしい問題だと思った。しかし、その生活の過酷さとそれに対する叫びを表すシーンが大部分を占めて、見ていて辛い時間が長い。その世界を見つめなきゃいけないと思う気持ちと、映画として見るのには辛すぎるという気持ちが両方あった。

子供をつくるかつくらないか、、、
産むべきか産まないべきか、、、
一生考えるだろう。答えはないかもしれないしずっと考えるべきなのかもしれない。

今回は、貧困層の生活の過酷さ、大人の身勝手な行動による理不尽、こんなことなら生んでほしくない…というような点を中心に表現されていると思うが、
そうなってしまう環境、状況が世の中にあることについてもよく考えたい。そういうのも少しずつ、変えて、変わっていけば、良いよね。
kazata

kazataの感想・評価

5.0
レバノン版『誰も知らない』と言っても過言じゃないでしょう。
かつての柳楽くん同様に、主人公ゼイン(役のゼインくん)の力強い眼差しが印象的で良き!
(そんな本作が今年度のアカデミー賞外国語映画賞部門で、是枝監督の『万引き家族』と競い合った縁というのも感慨深い…)
(演技経験の無い子役を抜擢し、ドキュメンタリー要素を織り交ぜながらフィクション世界を描いてみせる辺りも是枝監督に似たスタイルなんだけども、実際にキャラクターと同じような境遇にいたゼインくんをキャスティングし、当事者に演技をさせているもんだから、もう是枝監督を凌駕しているとも言えるわけで…)
(さらに初期の是枝監督作品にあった“瑞々しさ”も感じられて……ってことは個人的に大好き!)

ある意味で難民よりも悲惨で過酷な状況下に生きるゼインくん。
両親(含む大人たち)も神様も信じられない状況だなんて悲し過ぎます。
貧しさから子どもを売る……とても悲しいことだけど、日本でもそんな昔じゃない時代まであったことだし、無戸籍な子供だって現代日本においても少なからず存在するわけで、、、この映画を安易に他人事として済ますことはできませんね。
(僕たちが生きる世界は“最優先で子供が守られる社会”であって欲しいもんです…)


今年度アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品はどれも高レベルで面白かったんで大満足!こうなったら唯一の日本未公開作のドイツ映画『Never Look Away』も見たいってば!!
(…と思ったら上映尺が3時間オーバー!このまま未公開くさいなぁ)
Sana

Sanaの感想・評価

4.6
「存在のない子供たち」
.
.
「世話できないなら産むな」
最後の両親を告訴したシーンで12歳の少年が放った言葉 「僕を生んだ罪」
両親からの虐待、ネグレクト、出生証明書がない「存在のない子ども」

両親から言われて一番優しい言葉が「でていけ、クソガキ」

中東の貧困、人身売買、移民難民問題、宗教問題etc..あまりにも多くの情報がこの1本に詰め込まれて理解するのに時間がかかるけどとてもリアルにわかりやすく描かれている。

恵まれた環境に存在する私にはこの映画を伝えて知ってもらうしかできないのだと思うと世界の不条理さを痛感する。

今はSDGsとか、持続可能な開発目標が掲げられているけどこの映画に出てくる現実ではまだまだ程遠いようにおもう。

もちろん両親の責任感のなさにイライラするんだけれど、それ以前に多くの要因が複雑に絡み合うことでおこる貧困問題についても考えさせられる。
じゃあ環境がよかったら少年は両親を告訴せずに済んだか?と言われたらわからないけど、根本的に解決できないことが多すぎてどうしようもなくなってくる。

これは途上国だけの問題ではなく先進国についても言える内容だったとおもいます。

最後の少年の皮肉混じりな笑顔に希望と夢はあったんだろうか。。 多くの人に見てもらいたい映画でした👀

それと、この映画が満席でちょっぴり嬉しかった。
是非劇場で観ていただきたいです。
akr

akrの感想・評価

3.8
なぜだろう、とてもいい余韻の残る映画だった

以下、その理由について考察するが

この映画は中東レバノンのスラム街で
ゼインの行きあう苦難は、どこかで読み聞きしたことのあるその辺りに哀しくも普遍的に存在してしまう問題ばかりだった
だから、観る側としても、映像として流れ込んでくることで胸が締め付けられつつも
どこかで、ああまたかと思ってしまう

ゼインは悪くないね、でも私に何ができるんだろう、1個人を救えばいいという問題ではないし…(何もできない、関係ない)
という1歩引いた遠い観客目線で私も途中までは観ていた

ゼインが諦めたような静かな眼差しでいたからというのもある

ただ、ゼインの眼差しはひとつきっかけとなる事実の判明を気に、沸きたち
それに引っ張られるように私も怒涛の感情移入、ゼインの身に起きたことを、ひいては中東スラム街の普遍的な課題を自分ごとのように感じてしまった

そして、それに立ち向かう自分なりのアクションを起こしたゼインの前向きさ、強さ、怒りに心が勝手に救われたような気がしたのだ

最後、初めてみるゼインの笑顔に、再会した母子に、良かったと思う
いまこの瞬間も全く救われていない子たちがいることはさて置いて(笑)

いい映画でした
>|