存在のない子供たちの作品情報・感想・評価

上映館(20館)

「存在のない子供たち」に投稿された感想・評価

109mania

109maniaの感想・評価

4.5
差別、貧困、虐待、難民、そのほか様々な問題提起をしている映画だが、兄弟愛や親子愛、たくましく生きる強さなど人のポジティブな側面にスポットライトを当てながら物語を紡いでいるところが、見ていて気持ちがいい。男の子の赤ちゃんの愛くるしい笑顔も、この映画の特筆すべき要素の一つだろう。深刻な社会問題をこんな形で描く映画はあまり見たことがない。監督には、最大限の敬意を表したい。
妹のために生理用品を盗み、幼い「弟」のために、隣人の子供の哺乳瓶を盗むゼインは、大人達の作る社会の罪の全てを引き受けるイエスのよう。12歳の少年に、生きる上で大切な事は何か、本当の罪、本当の正義が何なのかを教わった気がする。PG12とのことだが、わたしに言わせれば、道徳の授業で取り上げていい位に大切な事だ。
最後のワンカットは、それまでほとんど笑うことのなかったゼインが微笑むシーン。思いがけず、涙が頬を伝った。なんの涙なのかちょっと説明が難しい。
よしの

よしのの感想・評価

4.1
きっと今この瞬間も、世界のどこかで…
入社1年目の引っ越し後の時、まともに身分を証明出来るものがなくて、すごい不安になってたなぁ。
自分って今本当に存在してるの?ってくらいに。
そんな事を、最後の笑顔について考えてたら思い出した。
kanao

kanaoの感想・評価

3.5
シティ・オブ・ゴッドの無秩序感と火垂るの墓の絶望感を併せ持ち攻撃力抜群。
出産が【悪】に見えてしまう悪魔的社会構造に思考が止まりました。どうしたら良かったのかなんて考えることは不可能…。
しかしゼインは思考を止めずに戦い続け、最後一筋の光明を得る姿は子供なんかじゃなかったです。素晴らしい。
一回見ただけで心に刻み込まれてしまいました。
そしてサハル、とても可愛かったです。辛い。
魂、えぐられた…
やの

やのの感想・評価

4.5
今年一心動かされる映画でした。
良い意味で見終わったあとの疲労感半端なかったです。
主人公の子がとにかくすごい。
岩男

岩男の感想・評価

4.7
余韻が酷くて頭痛がした…

ゼインが発する一言一言がナイフのように突き刺さる😞
『育てられないなら産むな』
『人生は地獄だ』

ゼインは両親を訴えるけど、両親というより大人たち、社会に訴えかけているわけで、終始胸が苦しい
出生の証明すらなく自身の年齢さえわからない存在のない子供達と相反するように、どうしようもない、抜け出せない現実がたしかにそこに存在した😢

ゼインは一向に笑顔を見せない、笑顔になることがないから、ラストカットは胸がいっぱいになった…

ゴキブリマンのとこだけちょっと笑えたw


本日初めて刈谷日劇というミニシアターを利用させて頂きましたが凄く素敵なところでした🤗
みる前に「闇の子供たち」みたいな悲惨な状況を想像して臨んだので、あーこの程度でよかったと胸をなでおろす
ところどころでにやりとするところもあり、最後には坊やはママの腕に抱かれ、ゼインのはにかむ笑顔が見られてよかった
確かに親は身勝手で、子供を所有物のように産み利用する、子供たちは保護されるべきではあるけれど、親もまた加害者でありながら被害者なのだ、まるで愛情がないわけではない、どうしようもない現状に、ただその場しのぎを繰り返して生きてきたのだろう、そんな生き方以外にどんな方法があるというのか
悲惨な現実を映画にするからといって、これでもかと辛い出来事を突きつけるのではなく、救いを与えてくれると、より心に残るものよね
ゼイン君の子育ても最後は行き詰まってしまったけど、アイデアいっぱいでなんともかわいかったわ
演出がすごい。どうやったらあんな演技ができるのか、とれるのか。作品がどこをとってもものすごくパワフル。で、なにより少年がくそイケメン。
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