存在のない子供たちの作品情報・感想・評価・動画配信

「存在のない子供たち」に投稿された感想・評価

レバノン版『火垂るの墓』。
主演の少年の存在感がすばらしかったが、なんでも本当に難民だった子らしくびっくり。
貧困を題材にした映画のなかでは人生で一番衝撃を受けたかも。
こんなことがまかりとおっているのなら、人間が作ってきた歴史なんてなんの意味もない。
親となる前に、観るべき作品。

ゼインとヨナス、二人での暮らしに同情と憐憫を催すよりも、彼の父親の甘ったれた、捻た不甲斐なさ、それを許し同調する母親に腹が立つ作品でした。
子供は親を選べない。

最初は「育てられないなら産むな」の意味を、短絡的に「貧困で苦しいなら産むな」、と云う意味で捉えていましたが、誤りでした。
家出をして暫く一緒に暮らす事になるエチオピア難民の母子は、同様の貧困状況、バックボーンが無い状況であっても愛情を惜しみなく注いで暮らしている。
母親は廃棄のケーキを拾い、自らの髪を売り、実家への送金すら断ってでも、息子を護ろうとする。
それを見習ってかゼインも、他人の物を掠め、大人に混じって薬を売って殴られ小突かれても必死にヨナスの面倒を看る。
自分が弱者だからと世を拗ね、子供達を単なる労働力、学校の物品や稼ぎを持って来る小間物使いとしてしか見ていないゼインの両親との対比が凄まじい。

親となる『覚悟』が無いなら、産むな。
それが「育てられないなら産むな」の真意でしょう。

作中で殆ど笑わなかったゼインが、最後に見せた笑顔が印象的でした。
それでも生きていくしかない
Adam

Adamの感想・評価

4.4
ずっと気になってた【家族を想うとき】と本作をレンタルしたけど、ぶっ続けで見ると心に穴が開くような感覚と演技かと疑うような朧げな眼差しに引き込まれてた。
12歳で裁判を起こしたゼインくんの勇気を褒めたい、そして最後の笑顔で安堵しました。
maroon

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4.0
主人公のゼインには、身分証も出生届もなく、誕生日も年齢もわからない。親にとって子供の誕生日は絶対忘れられない日になるはずなのに、親は子供への愛情を示さず無関心。まだ12歳の子が長い間家を開けて久々に帰っても怒るだけ。そういう親に限ってポンポン子供を産む。これは日本の貧困家庭でも同じことが言える。身分証がなければ病院で門前払い、虫けらのように扱われる。現実にこのような暮らしをしている人々が大勢いると思うと胸が痛い。
ドキュメンタリーのよう。フィクションとは言え近い事が起きてるって事ですよね、彼の強さはどこからくるのか、命を考えさせられる作品
これっていう山場がない中で
ずっとディストピアが続く
かろうじてラストぐらいか。

この作品、中高生ぐらいの
道徳教育の資料に使うといいかも。
antico

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4.1
こういう映画を観ると、はたしてスコアをつけていいものかどうか迷う🌀

この連休中に借りてきた映画は、
「ミッドサマー」
「家族を想うとき」
「盲目のメロディ」
「ジョジョラビット」
そして本作。

ちょいとヘビーやったかな😅
「家族を想うとき」とジャンル同じくして、こちらの作品は、その境遇に加え家族愛すらない心の貧しさまでプラスされ、火垂るの墓並みによう生きてたな💨のレベル。

地獄のなかでも、幸い両親に似ず頭がよく、慈しむ心を持ち合わせたゼイン、
考えられる限りの知恵を持って生きよう生かそうとする姿に胸を打たれ、対称的にクソな大人達に怒りがこみ上げる。

でもよく考えてみるとそのクソたちもまた、存在のない子供たちだったんじゃないかと、、、負の連鎖が絶たれる日は来ないものかと、、、悶々としてしまった☁️
Aki

Akiの感想・評価

3.8
「僕を産んだ罪で」と両親を訴えた12歳の少年の話から中東の貧困層の問題に切り込んだドラマ。

12歳の少年ゼインがあまりにしっかりしているのがより辛い。
ドキュメンタリーを観ているような気分になる映画だった。
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