これは観るべき映画の一つだと思う。
日本でも公開され、それを配信で自宅で
観ることができる。
ここで描かれる出来事は、2014.15に起きたことである。
現在社会、私たちが生きている同世界の
出来事として、知っておくべきことだと
僕は思う。
イラクのクルド自治区、シンジャルという
山岳地域に住む主人公ババール。
彼女は、クルド自治区で弁護士として、
夫と息子と暮らしている普通の市民だった。
ある日、ISに町が襲撃されるまでは、、
ネットでちょっとだけ調べてみた。
ババールたちが信仰しているヤズディ教徒
この宗教は、比較的アメリカ寄りとされ、
他宗教やISのターゲットとなってきたそうだ。
ISによる襲撃と虐待、特に女性や子供に対する容赦ない性や暴力の攻撃は、
目を覆うくらいの悲惨さだ。
これもネット調べだが、50万人が街を脱出し、それができなかった市民は、殺害されるか、奴隷となっていった。
性の奴隷となり、やがて、人身売買されたババールたちは、援助者の助けてを借りて
ISから脱出する。
回想のカタチで見せられたババールたちの壮絶な過去。
脱出したババールは、抵抗部隊の女隊長となっている。
物語は、彼女たちを報道するジャーナリストのマチルドとババールとの交流も描きながら、最大の作戦に突入していく。
先に書いたように、今を生きる知識人として知っておくべき、観るべき作品だと思う
しかし、そんな大上段に構えなくても
サスペンス作品としても、十分楽しめる?
とってもハラハラするし、
何よりババールがカッコいい!
こんなカッコいい女性戦士は、
「マッドマックス・怒りのデスロード」の
フュリオサ以来!
静寂と戦闘
家族の思い出と殺戮の傷
仲間との魂の絆と徹底的な憎しみ
そして、生と死
両極の中で、まさに死に物狂いで、生を
勝ち取るババールたち。
ここに描かれている世界は、どこまで真実なのか、もっともっと悲惨な世界だったのかもしれない。
でも、命懸けで、ババールたちの姿を
伝えようとしたジャーナリスト・マチルドと同じように、
この作品によって、知らせてくれたこと
は、それだけで価値があると、僕は思う。
もっと評価されていい映画だと、僕は思う