めかぽしや

バハールの涙のめかぽしやのレビュー・感想・評価

バハールの涙(2018年製作の映画)
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クルド人はイラクのフセイン政権の頃も
虐げられてきた民族。
自分の国を持たない民族。

ババールはクルド人でヤズディ教徒との設定ですが、
昨年ノーベル平和賞を取った
ナディアさんの著書「The Last Girl」の
ヤズディ教徒の描写と違った印象でした。

ともかく、世界の紛争地域で行われている
暴力の一編である事には
変わりはありません。

ある日、ババールの家を襲った
ISは男性を皆殺しにし
女、子供は奪い去り
性奴隷として売買します。
性暴力は武器の1つです。
気持ちをズタズタにし
周りを挫けさせるのです。
それが昔から続いているのは
効果が絶大だからです。

運良く脱出できたババールは
女性部隊の長になり
未だ捕らえられている
息子を探します。

立ち上がった女性は強い。
同じくノーベル平和賞を受賞した
ムクエゲ医師のドキュメンタリー
『女を修理する男』でも
立ち上がった女性は強かったです。
命を育むしなやかさを持ち合わせて
いるからでしょう。

バハールと戦いを共にした
フランス人の従軍記者は
メリー・コルヴィンみたいだな
と思ったらモデルにしていたみたいですね。
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