バハールの涙の作品情報・感想・評価

「バハールの涙」に投稿された感想・評価

109mania

109maniaの感想・評価

4.0
奮い立つ女性達の物語。戦争で犠牲になるのは女性と子供、とよく言われるが、悲惨な側面だけでなく、戦う強さ、静かで熱い使命感にも焦点を当てた、素晴らしい映画だ。その原動力は家族愛。戦士の顔と母親の顔の両方を見せるバハールの美しさは、この映画の最大の魅力だろう。
戦場の緊張感もよく伝わってきた。
ISと戦う元性奴隷のクルド人女性部隊を描くドラマ。『プライベート・ウォー』で描かれた女性戦場ジャーナリスト、メリー・コルビンをモチーフにしたキャラクターが登場するのがきっかけで観たが、こちらはちょっとがっかり。
女性の尊厳に重きを置いた主題は価値あるものだが、いろいろ詰め込みすぎてまとまりがないような。ドキュメンタリー風を装ってはいるが、演出や脚本も過剰。こういうテーマの映画を酷評すると人格疑われるけど、主題の崇高さと映画の出来とは別物。
主演のファラハニは憂いを帯びた目が印象的で良かった。
鑑賞記録
おりこ

おりこの感想・評価

3.3
実際はかなりの地獄だろうが、大分マイルドに描いてたので期待外れでした。マイルドにする意味あったのかな~。
ババール役の女優さんの哀愁漂う目元が好き。
性奴隷にされた経験を持つ女達で構成されたクルド人女性戦闘部隊の長:バハールのお話

「必至で悲劇から目を背ける」安全な国のお気楽国民にゎ実感できない地獄(=拉致・強姦)がある

もしかしたら
世界で起きている数々のそんな悲劇さえ知らない者達が住む国こそが、平和ボケという地獄なのかも❗

(ーー;)
うめ

うめの感想・評価

4.0


子供

家族を優しく照らしてきた太陽は

捕らわれ

終わりの見えない苦しみに

熱はうちに籠り

その身を焼く

そして

再び光を放ち始めた太陽は

失われた人の為に

取り戻す為に

敵を焼き尽くす

その灼熱の炎で



こんな現実が実際にあるということ
私が文字を読んで頭の中だけで想像したものなんて何てうすっぺらいんだろう
映像を伴った苛酷な毎日の前には
ただただ心が打ちのめされる


私に出来るのは
いつか
こんな涙がなくなることを願うだけです
Yukiko

Yukikoの感想・評価

4.0
2019年9月14日
『バハールの涙』  
      2018年スイス・フランス・ベルギー・ジョージア制作
監督、エヴァ・ウッソン。

弁護士のバハール(ゴルシフテ・ファラハニ)は
夫と息子の3人で、故郷のクルド人自治区に行った。
その時、IS(イスラム過激派組織)の襲撃を受けて、
父も夫も殺される。
息子は連れ去られ、バハールは性奴隷として売られる。
しかし、テレビでバハールの恩師がそのような女性の
救出活動をしているのを知り、隠れて連絡を取り合って
出産間近の仲間と逃げ出すことが出来た。
そしてバハールは、ISに対抗する戦闘部隊を結成する。


この映画は、2014年にイラク北西部の山岳地帯に住む
ヤズディ教徒を、ISイスラム過激派が襲撃した事件が
元となっているとのこと。

映画はリアルで、実際にこのようなことがあっても
おかしくない。
虐げられた女性達よ、立ち上がれ!

この時代に、女だけが性奴隷で売買されるだなんて、
ISの後退した考え方を不思議に思う。
ISの男性兵士は、女性から殺されたら天国へ行けない
と本気で思っていると。

IS……イスラム過激派とは、自分たちの理想を
イスラム教により理論化し、そのような社会の実現を
図るために武力・暴力の使用を容認する戦闘的な組織
の総称。

暴力で目的を成し得ようとする考え方を忌み嫌う。
暴力は更に大きな暴力を生んで、結局戦争になってしまう。
そのような戦いに身を投じて、折角この世に生まれても
命を無駄にさせるだけ。
武器商人を儲けさせるだけ。

ゴルシフテ・ファラハニさんの眉の太さに、
強い意志を感じる。
おきれいな方だ。
実話を基にしてるから内容としては感慨深いけど、脚本なのか演出なのか主役が綺麗だからなのか映画としては緊迫感が物足りない。
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