Moeka

イメージの本のMoekaのレビュー・感想・評価

イメージの本(2018年製作の映画)
3.8
ソドムの市から道や決別等自身の作品にアウグスト・エッケの絵画やダヴィンチに至るまでゴダール特有の芸術全般をコラージュして一つの作品に構成する作品ではあるのだが、私達には手があるというナレーションから始まり彼の手で現実の間に現実と虚構が組み込まれてゆくのを、異なる作品や繋がりのない歴史が交配されてゆくイメージは鬼気迫る奔流だった...自身の映画史で映像は人類に何をもたらしたか、何をしてきたか、また編集によって何が生まれるかということについて言及、追求していたが本作で何がああ狂気に身を委ねてるなあ(超絶褒め言葉)と思わせたかというとまた一つゴダールは始まったというところ...そして世界は決して言語にはならないと言ったがこの映画はこれまでの世界全てが調和しているのではと考えさせるところだ。こんなに映画言語と愛憎交わす人間はもう現れないんじゃないか。ぶっちゃけこの映画はみるの超疲れたし好みかって言われれば違うんだけどw めっちゃおじいちゃんだし悪い病気にならず元気でいてほしい
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