このレビューはネタバレを含みます
悪い友達のためにやってしまったことで
全てを失ってしまう話。
マルチェロはドッグサロンを営み、娘がいる。近所づきあいも良い。とても優しい人間である。
マルチェロは、悪い友達シモーネとも仲良くしてしまう。シモーネは、暴力的でクスリをやっており、町の人からは厄介者である。
マルチェロはシモーネに誘われて強盗に加担してしまう。シモーネが「犬を冷凍庫に入れた」と聞き、強盗した家の犬を冷凍庫から外に出しに戻る。自分の危険を顧みない優しさ。
シモーネのために罪を被る。出所後、近所の人からは嫌われる。
マルチェロは行動に出る。
見どころは、
マルチェロの行動と長回しの表情。
シモーネを殺して近所の人に見せようとする。そして、気づく。自分の周りには誰もいない。
マルチェロは、人に対して嫌われたくないがために媚びを売っていた。犬のように。
ドッグサロンを営んでいた人が、犬のような行動をとる。皮肉な映画。