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ドッグマンのwoosのネタバレレビュー・内容・結末

ドッグマン(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヒューマントラストシネマ渋谷にて字幕版を鑑賞。
2019年新作劇場鑑賞77作目。
客席は1割くらい。
テーマ「躾」
今週のウォッチ作品

[全体として]
この監督作品としてはゴモラを観たことがあったが、あの映画をみたときと同じような心に暗い影が残る映画だった。
お話はイタリアのさびれた海辺の町で"DOG MAN"というトリミングサロンを営むマルチェロという小さい男が主人公。この主人公、離婚した妻との間に幼い娘がいて、頑張って生きてはいるのだが、決して善良というわけではないことが最初の方で既に分かる。その後も普通にコカインをやったりするし。
そして、街にはとんでもない乱暴者のシモーネという大男がいて、常にマルチェロはたかられている。
印象的な主人公のマルチェロは日本人でやるとしたらカラテカの矢部太郎さんが良さそう。

[良かったところ]
凄く丁寧に人物を描写しているところが凄い。マルチェロは冒頭のシーンで、凶暴なピットブルを洗おうとするが、自分よりも強い力で抵抗してくる。しかし、次第にこの大型犬を手懐けて、いうことをきかせてしまう。この物語の根幹のシーンが一番最初にある。これはそのままシモーネとの今後のやりとりを示唆するシーンになっている。
また、シモーネの衣装も上下アディダスのジャージを着ているが、上は白で下は黒となっていておそらくバラバラのタイミングで人から奪うなどして手に入れたんだろうなーとか、大道具小道具ひとつひとつがちゃんと作られている。

[気になったところ]
実話に着想を得た的な話らしいが、いくらなんでも流石にシモーネは警察に捕まるだろうとは思う。

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田舎ダークサイド映画でした。結構好きです。
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