rage30

ドッグマンのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

ドッグマン(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

心優しきマルチェロと凶暴なシモーネという2人の関係を描いた作品。

方々で言われてる様に、大人版ののび太とジャイアンを見ているかの様で、特にジャイアンをより悪くしたシモーネが強烈でしたね。
ディスコミュニケーションな自己中マッチョという、この世で最も相手にしたくない人間に絡まれ続ける地獄を味わえます。

そんな横暴なシモーネに対し、犬を助ける為に犯行現場に戻るマルチェロは心優しき男として描かれ、誰もが彼に同情の目を向ける事でしょう。
ただ、物語が進んでいくと、段々と彼の中にも欲望がある事が分かってくる。
マルチェロは優しいからシモーネに従っていたのではなく、単純に意思が薄弱だっただけに見えてきて、そうなると今度はマルチェロにイライラしてくるのが面白かったです。
(そもそも、本当に優しい男ならシモーネを止めるべきだし、罪も認めるべきでしょう。)

そして、映画の後半で描かれるのは、マルチェロの復讐。
個人的には『わらの犬』や『冷たい熱帯魚』を思い出しましたが、完全に一線を越えてしまう2作に対し、本作のマルチェロは一線を越えても尚、シモーネを治療したり、火葬した火を消したりと、うじうじとし続ける。
最後まで自分の意思を貫けない…まさに誰かの犬であり続ける男の悲劇を描いたのが、本作『ドッグマン』なのかもしれません。