ドッグマンの作品情報・感想・評価・動画配信

「ドッグマン」に投稿された感想・評価

ざっくりイジメ(躾?)の話。
飼う側も飼われる側もイキ過ぎは大変…かわいがりも噛みつきもエグくなるなと…主人公の考えはほぼほぼわからなく数分おきに?がでてくる。その?に引き込まれる。
わからないから楽しい。わかったらドッグマンになってしまう。
rage30

rage30の感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

心優しきマルチェロと凶暴なシモーネという2人の関係を描いた作品。

方々で言われてる様に、大人版ののび太とジャイアンを見ているかの様で、特にジャイアンをより悪くしたシモーネが強烈でしたね。
ディスコミュニケーションな自己中マッチョという、この世で最も相手にしたくない人間に絡まれ続ける地獄を味わえます。

そんな横暴なシモーネに対し、犬を助ける為に犯行現場に戻るマルチェロは心優しき男として描かれ、誰もが彼に同情の目を向ける事でしょう。
ただ、物語が進んでいくと、段々と彼の中にも欲望がある事が分かってくる。
マルチェロは優しいからシモーネに従っていたのではなく、単純に意思が薄弱だっただけに見えてきて、そうなると今度はマルチェロにイライラしてくるのが面白かったです。
(そもそも、本当に優しい男ならシモーネを止めるべきだし、罪も認めるべきでしょう。)

そして、映画の後半で描かれるのは、マルチェロの復讐。
個人的には『わらの犬』や『冷たい熱帯魚』を思い出しましたが、完全に一線を越えてしまう2作に対し、本作のマルチェロは一線を越えても尚、シモーネを治療したり、火葬した火を消したりと、うじうじとし続ける。
最後まで自分の意思を貫けない…まさに誰かの犬であり続ける男の悲劇を描いたのが、本作『ドッグマン』なのかもしれません。
風来坊

風来坊の感想・評価

3.0
嫌と言えない性格で流れに身をませてしまう…そういう気持ちは分かるのですが、一体何をしたいのか何処へ行きたいのか…主人公の気持ちが分からない。
娘の事を考えたら向かうべき道はひとつで、やるべき事は悪しき関係を断つ事とそこから離れる事なはずなんだけど…。ある意味での依存を表現しているのだろうか。

色々な映画賞や映画祭で絶賛された通りで主人公の複雑な心情や環境を丁寧に描写していて玄人好みの映画ですね。
真面目な男が堕ちる暗黒世界…温厚な男に宿る狂気からの爆発…そして虚ろな瞳。主人公マルチェロを演じたマーセロ・フォンテさんの繊細な演技が光る。カンヌで主演男優賞を獲ったのは確かに分かります。

あの男は自業自得だけど、あの男の為に全てを失うには勿体ない…。乾いた悲しみという感じはイタリア映画らしいなと思う。静かで暗く哀しい映画で好きな人には堪らない思います。しかしながら私には合わない映画で、作品の魅力を存分には理解出来ませんでした。

本日の一言
「腐れ縁」
見終わった後は不快感が残る映画。タイトルのドッグマンは最高に主人公を皮肉っている。
ロアー

ロアーの感想・評価

3.2
田舎町に小さなトリミングサロンを構える男と、手の付けられない厄介者の友人のお話です。

この前まで準新作だったのに、気づいたら旧作になってたので借りてみました。犬が出てくる映画好きなんですけど、ここまで癒されない犬映画もあるんですね。とはいえ、超大型犬とか、普段中々出てこないような犬種が観れたの嬉しかったです(爪切りの最中、前足出すあの感じ経験あるわ~!はいはい今度はこっちの足なのね!とか私も言うわ~ww)←結局癒されてるじゃないか。

とは言えこれ、犬の話じゃなくて、所詮犬にしかなれなかった矮小な男の話でした。
厄介者の友人というのがガチに厄介者で、これで友人なの?どうにか縁切れないの?そんなことしたって絶対悪い結果にしかならないのが目に見えてるのにどうして抵抗しないの?とか、主人公に対してのモヤモヤがすごかった。でもいわゆる共依存ってやつなんでしょうか。私だったら直接関わりたくはないけど、みんなの計画を止めようとは絶対しないだろうなってくらいには縁切りたかったので分かりません。

分からないと言いつつ、主人公の卑屈さや自尊心、密かな優越感だとか、心情の描き方はじんわりと染み入ってくるし、中々すごい映画でした。ラストは何とも皮肉というか、観終わった後に口の中に苦みが残る感じ。
イタリアの寂れた町で「ドッグマン」という犬のトリミングサロンを経営する男マルチェロが、近所に住む暴力的な男に搾取される話。そんなマルチェロも本業だけでは娘にプレゼントを買ってあげる事も出来ず、ドラッグの密売で何とか生活できている感じ。暴力男は元々は顧客の1人でもあった。健全な友人関係ではないが、いわゆる共依存の関係という奴だ。

2人の男のどちらに共感を覚えるわけでもなく、映し出される街の風景も小汚く、観終わった瞬間は、これはイマイチだった、、、と思っていたのだが、その後味が尾を引いて、マルチェロのへらへらした笑い顔が頭から離れない。あと、ブルドッグの頬の肉の隙間にドライヤーを当てるシーンが、頭ら離れない。ブルちゃん、気持ちよさそうな顔してたなぁ。

マルチェロを演じるマーセロ・フォンテは、本作で2018年のカンヌ映画祭男優賞を獲得している。作品自体は最近のカンヌ受賞作に多いシュール系でありながら、正直さほど抜きんでたものがあるとも思えないのだが、主人公の表情が本当に個性的で、彼の表情の変化や、犬とのやり取りを見ているだけで、知らない間に強烈な印象が頭にインプットされるという、なかなかの珍品映画。
人間が恐ろしくも犬のようになっていってる
という一言を聞いてゾッとしました。
終始暗い映画だと思ってたけれども言われてみた時のハット感と納得感がなんとも言えず、頭に残った映画だった、、、。
犬と娘を愛するマルチェロ
…いい人だけど小心者
そこがすごくもったいない
まるでのび太くん

だからジャイアン・シモーネの言いなり
で持ちつ持たれつな関係が続き、彼をかばって留置場行き…トホホ。

周りの友人達は分かっていて、助けてくれないものなんだね。
住んでいる場所がいつも薄暗く寂しそうなのは、彼の孤独を表現しているのかな

彼のその後は描かれなくても
行き着く先は想像できてしまう哀しさ
>|