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誰もがそれを知っているのAQUAのレビュー・感想・評価

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)
3.8
アスガー・ファルハディ監督によるクライム・サスペンス。

妹の結婚式の為、子供二人と故郷のスペインに帰ってきたラウラ(ペネロペ・クルス)、幼馴染のパコ(ハビエル・バルデム)や妹、家族から親族と再会しいよいよ結婚式に、しかし披露宴が盛大に行われる中でラウラの娘イレーネは酒を飲んだ為頭痛を訴え先に部屋に戻り就寝する、突然の雨や停電に見舞われつつも盛り上がる披露宴だったが夜中も過ぎてお開きにしようとした矢先に、ラウラは娘がいるはずの部屋の鍵がかかっている事に気づく、異変を感じたラウラはパコの協力で部屋に入るがイレーネの姿はなく、ベッドの上には以前地元で起こった誘拐事件の新聞の切り抜きが散在していた。
必死になって探すラウラだったがやがて彼女の携帯電話に「娘はさらった、警察にばらしたら命はない」とメッセージが届くのであった・・・

もともとお転婆なイレーネ、果たして彼女の自作自演なのか?それとも本当に誘拐なのか?誘拐だとしたら犯人は一体誰なのか?
あらゆる人々に対して疑心暗鬼になっていくラウラ、それを支えようとするパコ、ラウラの夫は以前村の教会に大金の寄付をしていた実績があり、金持ちとみられていたが実は今は無職でしかも夫婦仲はだいぶ冷めていてと事態が進めば進むほど家族の秘密と本音がでてきて複雑な人間ドラマを形成していきます。
一応犯人はわかるのですが僕は当てられませんでした(笑)
パコ役のハビエル・バルデムはノーカントリーとかのインパクトが強すぎて胡散臭いんだよなぁ、でもそういう胡散臭さが逆にサスペンス性を上質なものに変えてくれますね

あと、ワイン飲みたくなりますので鑑賞の際はご準備を

映画.com参照
「別離」「セールスマン」でアカデミー外国語映画賞を2度受賞しているほか、カンヌやベルリンといった国際映画祭でも高い評価を受けているイランの名匠アスガー・ファルハディが、スペインの田舎町を舞台に全編スペイン語で撮り上げたミステリードラマ。主演をペネロペ・クルスとハビエル・バルデムが務め、実生活で夫婦の2人が共演した。アルゼンチンで夫と2人の子どもと暮らすラウラが、妹アナの結婚式に出席するため、故郷スペインの小さな村に子どもたちを連れて帰ってくる。地元でワイン農園を営む幼なじみのパコや家族と再会し、ともに喜ばしい日を迎えるラウラたちだったが、結婚式のアフターパーティのさなか、ラウラの娘イレーネが姿を消してしまう。やがて何者かから巨額の身代金を要求するメールが届き、イレーネが誘拐されたことが判明。それぞれが事件解決のために奔走するなかで、家族の間にも疑心暗鬼が広がり、長年に隠されていた秘密があらわになっていく。2018年・第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

2018年製作/133分/PG12/スペイン・フランス・イタリア合作
原題:Todos lo saben
配給:ロングライド
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