すいか

誰もがそれを知っているのすいかのレビュー・感想・評価

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)
3.9
妹の結婚式のために、故郷スペインに子供たちを連れて帰ってきたラウラ。結婚式の夜、娘イレーネが何者かに誘拐されてしまう…

登場人物が多く、それぞれの関係性を理解するのに集中力を要した。
ラウラの娘の誘拐という、緊急事態。それをなんとか解決しようと奔走する中で、抑えられてきた過去の軋轢や恋愛、田舎独特の閉鎖性、お金の問題が噴出する。お互いがお互いをどう思っているのか、誰に、どう見られているのかということを考え出すと、全員が疑わしく思えてきて…観ている方も疑心暗鬼になってくるような、見応えのあるストーリー展開だった。
こういう映画は、ちょっとしたバランスで間延びすると思うのだが、本作では全くそういうことがなくて、気がついたら終わっていた感じ。緩急があっておもしろかった。

ペネロペ・クルスが、とても良かった。そして、彼女の演技を初めて観たことに気がついた。LUXのCM(かなり前!)のイメージで止まっていたのだ…そういう意味でも、観てよかった。
あと、スペインのワインが飲みたくなった。とてもおいしそうだった。
すいか

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