舞台も荒野、登場人物もほぼ4人と、すごくシンプルなレイプリベンジ映画。
でもフランス映画らしく、しつこくて過剰な演出が素晴らしい！
全員ものすごい量の血を撒き散らしていて、みんなそこまで出したら普通は失血死だ！笑
あらすじ
既婚者であるイケメンセレブリチャードの別荘に誘われたジェニファー。2人だけの甘い時間が過ごせるかと思いきや、リチャードの狩猟仲間がやって来てから状況は一変する。
SNS映えしそうな彩度高めの色調で、こだわったんだろうな。絵作りはセンスあります。ジェニファーがずっとつけてる大きなピアスもとても世界観を作るのに寄与していますね。
グロも過剰に入っていますが、映像の綺麗さや世界観の作り込みからすると、特殊メイクのレベルが今ひとつかな。死体や傷口のアップになると途端に作り物っぽく、B級ホラー感が出てきちゃう。足の裏って指突っ込んでガラス探せるほど袋状になってないでしょ笑
主人公のジェニファーも、ルックスだけ良くて、セレブに憧れるアホな女子かと思いきや、生存本能がめちゃくちゃ高い系女子だった訳ですが、ヒロインが無双する映画なのであの傷を負って走ったりアクションできる設定とか、焼印とかまあいいとして、終始感情もキャラクターも見えてこないのはもったいなかったな。
抜け感のいい世界観と同じく、人物描写がスカスカで甘いので、かっこ良さげでいて中身の無いストレートなバイオレンス映画でした。
監督さんはこれが長編デビューとの事で、オシャレっぽく撮れたし、わかりやすく突き抜けてたので次回作は楽しみですね。
