公開当時から気になってましたがようやく鑑賞。
ポスターのビジュアルがええんですよね、これ。ほとんどオリジナルと同じやないやろか。
主人公と思しき女性は何故か全身土まみれで汚れており、そのブルーの瞳からは涙が…可憐な女性には不釣り合いなライフルをこちらに突き付けている。背景も淡いブルーをあしらっており、そこにデカデカとショッキングピンクで『REVENGE リベンジ』!!更にキャッチコピーが、「美しく、残酷に、ぶっ殺す。」
ヒューヒュー!痺れるなぁ!!
見る前から名作の予感やなぁ…
なぁ…
まぁ…
まぁまぁの面白さでしたわ(笑)
ちょっと調べてみたんですが、なかなか情報がネットに落ちてないんですよ。
ただ初めに僕が強く感じたことを、天津木村風に吟じさせていただくとですね…
※ちゃんと脳内変換しておくれやす
過剰なまでの暴力と色使いに音楽が特徴のぉ〜
この作風どこかで見たなと思っていたらぁ〜
この監督ぅ、絶対ニコラス・ウィンディング・レフン意識してるぅー!!!!
あると思います。
いや、絶対そうやと思います。
まぁ元々レフン監督の映画はほぼ全部同じ作風なんやけども、敢えて作品名を挙げるとすれば、『ドライヴ』の暴力、『オンリーゴッド』の色使い、『ネオン・デーモン』の音楽(テクノミュージック)ですよ。
そこまで言うたら傑作や思いますやん、でもそこまで傑作ではないんですよ。映像は洗練されてるんですが、脚本が粗いんです。
どのぐらい粗いかと、珈琲の挽き加減で例えるとですね…
もう "豆ごと" 入ってる新食感の飲み物か!!いうぐらい粗挽きです。
てめえ、本当に挽いたのか!っていうね。
以下ネタバレありの粗挽きの感想
↓↓↓
ちょっと主張が強過ぎると感じました。齧った林檎に集る虫、血や小便に溺水させられる虫、ちょっと挟むぐらいなら気になりませんが、あんなに何度も挟む意図がわからん。「ほら、弱肉強食のイメージですよ、ほら見て下さい」と言わんばかりで、ちょっと煩わしく感じてしまいました。
言いだすとキリがないですが、本当に脚本が粗かったですわ。
そもそも、何であの崖から落ちて、腹部に木が貫通して生きてるねんというツッコミは、歯を食いしばって我慢しました。(あれ100回試したら100人死ぬやろ)
あと、命を狙う敵がライフル持ってるのに、フルチンで家の外歩き回るなよ!!とかね。ライフル対ショットガンやと不利すぎるやろ。
しかしながら、ラストのぐるぐる追いかけっこには、我慢の限界を越えて、ツッコむどころか爆笑してしまった。
いや、いやいやいやいや、どんだけ…あははははははは!!!みたいな(笑)
ほんでキャッチコピーに反して、あんまり残酷に殺してないというね…
本作で、最も「残酷に殺されたで賞」は、小便で溺死した蜘蛛です。