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REVENGE リベンジのBUSSANのレビュー・感想・評価

REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)
3.5
公開当時から気になってましたがようやく鑑賞。

ポスターのビジュアルがええんですよね、これ。ほとんどオリジナルと同じやないやろか。

主人公と思しき女性は何故か全身土まみれで汚れており、そのブルーの瞳からは涙が…可憐な女性には不釣り合いなライフルをこちらに突き付けている。背景も淡いブルーをあしらっており、そこにデカデカとショッキングピンクで『REVENGE リベンジ』!!更にキャッチコピーが、「美しく、残酷に、ぶっ殺す。」

ヒューヒュー!痺れるなぁ!!


見る前から名作の予感やなぁ…


なぁ…


まぁ…


まぁまぁの面白さでしたわ(笑)



ちょっと調べてみたんですが、なかなか情報がネットに落ちてないんですよ。

ただ初めに僕が強く感じたことを、天津木村風に吟じさせていただくとですね…

※ちゃんと脳内変換しておくれやす



過剰なまでの暴力と色使いに音楽が特徴のぉ〜


この作風どこかで見たなと思っていたらぁ〜


この監督ぅ、絶対ニコラス・ウィンディング・レフン意識してるぅー!!!!




あると思います。



いや、絶対そうやと思います。


まぁ元々レフン監督の映画はほぼ全部同じ作風なんやけども、敢えて作品名を挙げるとすれば、『ドライヴ』の暴力、『オンリーゴッド』の色使い、『ネオン・デーモン』の音楽(テクノミュージック)ですよ。

そこまで言うたら傑作や思いますやん、でもそこまで傑作ではないんですよ。映像は洗練されてるんですが、脚本が粗いんです。

どのぐらい粗いかと、珈琲の挽き加減で例えるとですね…




もう "豆ごと" 入ってる新食感の飲み物か!!いうぐらい粗挽きです。



てめえ、本当に挽いたのか!っていうね。



以下ネタバレありの粗挽きの感想







↓↓↓











ちょっと主張が強過ぎると感じました。齧った林檎に集る虫、血や小便に溺水させられる虫、ちょっと挟むぐらいなら気になりませんが、あんなに何度も挟む意図がわからん。「ほら、弱肉強食のイメージですよ、ほら見て下さい」と言わんばかりで、ちょっと煩わしく感じてしまいました。


言いだすとキリがないですが、本当に脚本が粗かったですわ。

そもそも、何であの崖から落ちて、腹部に木が貫通して生きてるねんというツッコミは、歯を食いしばって我慢しました。(あれ100回試したら100人死ぬやろ)

あと、命を狙う敵がライフル持ってるのに、フルチンで家の外歩き回るなよ!!とかね。ライフル対ショットガンやと不利すぎるやろ。

しかしながら、ラストのぐるぐる追いかけっこには、我慢の限界を越えて、ツッコむどころか爆笑してしまった。


いや、いやいやいやいや、どんだけ…あははははははは!!!みたいな(笑)


ほんでキャッチコピーに反して、あんまり残酷に殺してないというね…


本作で、最も「残酷に殺されたで賞」は、小便で溺死した蜘蛛です。
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