すたんぐ

アップグレードのすたんぐのレビュー・感想・評価

アップグレード(2018年製作の映画)
5.0
リー・ワネルが監督と脚本を務めた、近未来が舞台のバイオレンス・アクション。
【ストーリー】
見知らぬ男たちの手によって妻を殺され、首から下を麻痺させられた男が、発明家の手によって高性能チップを埋め込まれ、超人的な身体能力を発揮できるようになり、男たちに復讐を開始する!
【感想】
首から下は、超人的な動きで相手を痛めつけ、首から上は、「おい、ちょっと待ってくれ!」と焦っているのが超面白い。独特な格闘アクションと強烈なトドメの一撃で楽しませてくれる。だが、この作品は単にバイオレントな復讐劇で終わらず、意外な展開を見せる。飽きさせない展開が見事な点は、さすがは脚本も書けるリー・ワネルといったところ。首から下が動かないフリをして相手に迫るシーンもあるので「ナメてた相手が、実は殺人マシンでした」感も凄い。コミカルなシーンもあり、ブラックな展開もありで、低予算ながら非常に関心させられる作品だ。なんとなくロメロ御大の『モンキー・シャイン』を彷彿とさせるところもある。そのうち日本公開が決まると思うけど、はやくも今年のベストに入れたい作品だ。
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