むぎちゃ

アップグレードのむぎちゃのレビュー・感想・評価

アップグレード(2018年製作の映画)
3.4
アプデして良かったと思った試しはない


アップデートとアップグレードの差はイマイチわからんけど、まぁそういうことよ。Twitterとか、LINEとか、こことか。

『自身が強くなった訳ではなく、機械に身体を動かしてもらってる』ってことをアクションでうまいこと魅せてた。
肉体的ではなく機械的な動きの激烈アクションは新鮮。
役者にスタビライザー付けたかのような奇妙なカメラワークも楽しかった。あれもっと見たかったな。

さて、映画の存在意義は沢山あれど、ひとつひとつの作品の存在意義はどうか。
いくら出来が良くても、どこかで見た事あるような物だったりよくある展開に終始してたらその作品の存在意義はどうしても薄れる。

この映画はその点、どうでもいいようなストーリー展開が続いていたものの、あのケリの着け方によって存在意義が生まれたと思う。
普通どうしても乗り越えるじゃん、あの場面。
けどそうしなかったことで存在意義が生まれたと思う。

ただあの結末にいくまでの動線というか、己とAIが拮抗してたシーンあるじゃん?銃持って。
あれどう考えてもおかしいんだよね。
神経が切断されて四肢動かせないのをAIに動かしてもらってた訳でしょ?なんで抗えてたのっていう…。
やりたい描写を優先して自分で作った設定と矛盾しちゃうのは流石にどうなのかな。
むぎちゃ

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