シマクマ

アップグレードのシマクマのレビュー・感想・評価

アップグレード(2018年製作の映画)
3.5
(あらすじ)
近未来
メカニックのグレイ・トレースは、顧客である天才発明家エロン・キーンの車を修理する。
エロンの車を届けた帰りに足が必要な為、妻のアシャに一緒に同行するよう頼む。

エロンの家は地下に建造されており、最先端の機能を装備していた。
家に入るとエロンは、二人に自分が作った「ステム」と呼ばれるAIチップを見せ、全てを可能にする最先端の脳だと説明した。

自動運転の車で自宅に戻るグレイとアシャだが、自動車が自宅と反対の方角へ向かっていることに気付く。
グレイは、自宅に行くよう指示するもエラー表示を出し、車はハイスピードで障害物に突っ込み横転してしまう。

そこへ複数の男達が現れ二人を襲う。車の緊急通報に応じたドローンが上空を飛行する中、男がアシャに向けて発砲 グレイも背中を撃たれる。
脊髄を損傷したグレイは、身動きが取れず、救急車のサイレンを聞きながらアシャが自分を見つめたまま息絶える所を目にし涙を流す。

四肢麻痺となったグレイは、車いすの生活を余儀なくされた。

グレイは、警察署を訪ねコルテス刑事と会う。
彼女は、ドローンが録画した事件当時の映像では犯人の特定が出来ないと言った、それを聞いたグレイは、更に落ち込む。
そしてグレイは、自宅のAIに自分に薬剤の過剰摂取をさせて自殺を図り病院へ搬送される。

そこにエロンが見舞いに訪れ、ステムを埋め込めばまた歩けるようになると話す。
更に生きる希望を失っているグレイに対し、「アシャなら何を望むだろう?」そうエロンは言い残して帰る。

グレイは、手術することを決意する。
首の骨にAIチップ「ステム」を埋め込まれたグレイは、その力によって麻痺を克服し、自由に歩けるようになる。

自宅へ戻るとコルテス刑事から事件資料が届いた。
グレイがドローンの録画映像を見ていると、突然頭の中で声が聞こえてきた。
自分が正気を失ったと思うグレイだったが、なんと自分に話し掛けているのは「ステム」だったのだ。
ステムは、アシャ殺害事件解決に協力しようとしており、グレイもステムの協力を受けることにする。

こうしてグレイは、脳内で会話する相棒「ステム」と協力して妻を殺害した犯人への復讐を誓うのだが・・・という話




近所の映画館で上映されず気になってたこの映画をツタヤの棚で見つけたので早速借りて視聴。
内容は、妻を殺害し自分を半身不随にした憎き犯人を見つけて倒そうとする
ロボコップとアイアンマンをくっつけたようなお話だったと思います。

けど登場人物が少ない上に人物描写はあまり描かれておらず、短編小説を映画化したような薄い内容でした。
また出てくる敵も改造人間だったのは個人的には残念に感じたところで
そこは生身の人間で殺しの達人ぐらいにしておいて欲しかったです。

登場する自動運転する車もデザインが格好悪かったし
アクションシーンもグロはあれどあまり見応えはなく
ハッカーやその部屋の人たちの意味不明で中途半端な登場にモヤっとしました。

そしてこの映画一番の見せ場になるはずのラストのオチが凡庸に感じました。

90分という短い映画ですのでお手軽にサラッと観るにはいいかもしれません。
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