よしまる

アップグレードのよしまるのレビュー・感想・評価

アップグレード(2018年製作の映画)
2.7
 わー、久々だなこの感覚。

 何が久々かと説明しますと、観ている間じゅう自分の中で全然ハマれなくて、そのまんま終了。さて、さぞ皆さんも散々なことでお疲れ様でしたねえと、ねぎらうつもりでフィルマを開けてみたならば、軒並み高評価、絶賛の嵐。うきゃー。

 と、いう久々に焦る感覚💦💦

 自分の感想、自分の評価なんだからそう気にするものでもないのだけれど、、。
自分だけが面白くて周りの評価が低いときはそんなに気にならないのに、逆だとものすごく焦る。そんなことないですかね?w

 てわけで、念のため恒例のバリケード。

🚧 🚧 🚧 🚧 🚧 🚧 👷‍♂️

 さて。ここからは何だかイマイチだったなーって方だけお読みください🙇‍♂️

 本作にハマれなかった最大の要因は、主人公への感情移入の出来なさ。復讐鬼として振り切るのかと思いきや死体見てゲロ吐くし、その割に徐々に殺人にも慣れていくし、自分では出来ないけど人にやらせておいて、ステムに支配されたくないけど動きたいからめちゃくちゃ頼りにしてますとか、そりゃそんな志ではAIに心持っていかれてまうわ。

 アナログにこだわる男とデジタルに取り憑かれた女というとても魅力的な設定なおかつ奥さんの企業も何やらキナ臭い香りがする。
 が、そのいずれもが生かされることもなく(てか惨殺される理由さえ不明瞭なまま?で、しかも事故る前にイチャついてたのはどうなんよwそれもステムのシナリオだったのか⁉︎)、シンギュラリティという想定外の進化をしたぶんステムのほうが目立つものの、基本的にはそれより遥かにすげえ技術力を持つナノロボット側の組織は何だか蚊帳の外みたいな扱いだし、うーん、うーんと唸りながら観てしまった。
 確かもともと復讐をけしかけたのもステムの方だったように思うし、つまりこの作品はやはりステムが主役で、そこを楽しむべきなのかもしれない。続編で主人公のグレイそっちのけでステムvsナノマシンのガチンコバトルとかやってくれたらそれはそれで許すw

 ラストがバッドエンドなのはせめてもの救いだけれど、うわ!すごい!ってほどに驚くわけでもなく、落としどころとしてクールに決まったように見えて、実のところこうするしか他になかった的な感じに見えてしまった。

 「ソウ」シリーズって観た事ないのでいずれ観てみたいと思ってきたけれど、やめといたほうがいいかしらん。