ロールシャッハ

アメリカン・アニマルズのロールシャッハのレビュー・感想・評価

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
3.4
お気に入りのエヴァン・ピーターズとバリー・コーガンがW主演で美味しい映画でした。
現実と創作の中間的な作りで、本人が自分役の俳優と話したり、インタビューを入れながら、ストーリーが進行していく感じ。
アイトーニャに近い作りかな。

「特別な経験すれば、偉大になれる」と思い込んだ2人、ウォーレンとスペンサーと仲間たちのお粗末な窃盗計画。

計画が上手くいかなくて動揺してる所、いつ捕まるか分からない罪悪感に苦しむところがリアルだった。
スペンサーに車内で吐くなよって言ってるのに、轢かれたウォーレンが吐くとか随所に笑いがあって面白かった。
エヴァンが1番老けメイクと髭似合ってた(^^)

宮沢賢治は、裕福な家庭の出身でありながら、わざわざ貧乏な生活をしていたと聞いたことがある。
厳しい経験をしないと有名な作家になれないと思っていたらしい。
結果的に若くして死にますが…

確かに山あり谷ありの人生を送れば、深みのある人間になれるかもと、自分も含めて凡人は思うかもしれないけど、
非凡な人って無意識に自分から何回も仕掛けに行って成し遂げている気がする。

ウォーレンが最後に言ってた「自分は特別じゃないから、特別なものに惹かれた」的な事を言ってて、胸が苦しくなりました。

スペンサーが図書館へ盗みに行く自分の姿を見送るのも、ジーンっと来ました。
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