アメリカン・アニマルズの作品情報・感想・評価

上映館(9館)

「アメリカン・アニマルズ」に投稿された感想・評価

み

みの感想・評価

4.0
天才学生たちの、スマートなクライムストーリーかな、という期待を裏切られた!!
だけど後半からハラハラが止まらない。ダサいのに、バカなのに!

構成、撮り方が新鮮。工夫が沢山あって飽きませんでした。映画だからできる遊びって面白い

何者かにならなくては!って思うお年頃を拗らせすぎだ。もともと才がある若者たちじゃないか、、、現在でこそ道を見つけたようだが狭い国日本だったらあのようにはやり直せないだろうよ

このレビューはネタバレを含みます

盗みがバレそうになった4人のメンバーが自暴自棄になって事故とか万引きとかケンカとかしてる中1人エルゴ漕いでた奴が最高
パンフレットを読み返して思い出した。バリー・コーガン演じるスペンサーが目元のメイクをする様子を、鏡の視点で捉えたショット。あれは、本作の中でも極めて重要なショットだったのではないか。

とある実在の事件を描いたクライムサスペンス。監督は、ドキュメンタリー映画『The Imposter』で英国アカデミー最優秀デビュー賞を受賞し、本作が長編劇映画デビューとなるバート・レイトン。

本作の内容でまず目を惹くのは、犯罪行為に手を染める主人公4人が特に何かに困窮しているわけではない、それぞれ満ち足りた生活を送る大学生であるということだ。金に困っているというわけでもなく、将来の不安があるわけでもない彼らが何故盗みを働こうと思ったのか、という点に注目が集まるのはまあ必然だろう。

そしてなんともまあ驚くべきことに、本作の内容は実話である。"Based On A True Story" ではなく、"True Story"なのだ。予告編ではそういったショットは一切出てこなかったが、本作には実際の事件の犯人4人がインタビューに答える様子が度々挿入される。彼らがインタビューに答えるだけでなく、バリー・コーガンやエヴァン・ピーターズら俳優陣が演じるドラマの端々に現れるのも見どころだ。

パンフレットにおいて山崎まどかが述べたように、最近の「事実に基づいた」映画では、最後にモデルとなった人物や事件の写真・動画を表示して、作品と事実の高次な類似を示すわけだが、本作には最早その必要性すらないと言えるだろう。

では、本作で演じられるドラマは実際に起こった事実と完全にイコールで結ばれるかと言うと、それは正直なところかなり怪しい。別に、演じている俳優と実際の人物の差異について述べているのではない。彼ら一人一人、細かいところで供述内容が異なっているのだ。1つの事件も、語り手が4人もいれば4通りの物語になる。

少なくとも3人、多くて4人が嘘をついているわけだが、それは何故か。つまるところ、それは事実が彼らの夢見た「特別」ではなかったからに他ならない。

「特別」。それこそ、彼らが自らの大学の図書館に保管されているかの有名なオーデュボンの『アメリカの鳥類』を盗もうと思いつき、仲間を勧誘し、またその勧誘に乗った理由に他ならない。首謀者であるウォーレンの漠然とした「特別でありたい、世界に爪痕を残したい」という渇望だけでなく、スペンサーのアーティストへの憧れ、エリックの退屈な日常への辟易、チャズの金銭欲、それら全て、「特別」への渇望と一括りにすることが出来るだろう。

しかしながら、『オーシャンズ』シリーズや『スナッチ』から盗みの手口を学んだと言う彼らの実際の手際は、実にグダグダで見るに堪えない、凡庸極まりないものだった。

彼ら皆が大なり小なり嘘の証言を(本人たちがそれを嘘と思っているかどうかは別として)織り交ぜるのは、特別を目指して事を実行に移したはずの彼らがその実何も変われなかった、その事実を直視することが出来ないからだ。

では彼らは本当に凡庸だったのか。大学に通い、将来への不安も無く、家庭環境も極めて良好、そして若い。当時の彼らには、恐らく他の多くの同年代の若者たちよりも多くのチャンスが待っていただろう。まして、自身の通う図書館へ行けば(司書の許可を得る必要こそあれど)オーデュボンの『アメリカの鳥類』の原著を見物することが出来るなど、これを特別と言わずして何と形容すればよいのか。

しかしそれは彼らにとっての日常だった。彼らはその日常に退屈してしまった。特別は平凡なものとなり、新たな刺激を求め続ける。まあ盗みに関しては、元より凡庸だったかもしれないが。

そうした彼らの姿勢は、まさに「大学生4人組が大学図書館からオーデュボンの『アメリカの鳥類』を盗み出そうとした事件、それをそのまま映画化してみせた作品」という刺激を得るために映画館にわらわら集まった我々観客と同じ行動原理を有しているのではないだろうか。我々観客と彼ら4人組は似た者同士である。冒頭で言及した鏡視点ショットにはそれを指摘する狙いがあったのだろう。

であるならば、退屈な日常に辟易して映画館へ足を運ぶ我々観客にも、もしかするとあの4人組のように恵まれた側面があるのではないか。日常の退屈さにばかり目を向けてああ退屈だと嘆くのではなく、その中に潜む特別な輝きを手放さず持ち続けること。本作が観客に伝えたいメッセージは、むしろこっちの方なのかもしれない。


…な〜〜〜んて、それっぽいことを言ってる風な文章を書いてはみたものの、僕もこの作品を見たのは1ヶ月以上前だし、何なら序盤ちょっと寝落ちてたので、パンフレットを読み返しながら書いたこの文章が本作をどれほど正確に描写出来ているか、ってのもまあお察し。別に本作が凡庸だったとは思わないけれどもね。
IkuYoshida

IkuYoshidaの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

fu*k いいすぎでうるさいって思っちゃった(笑)面白かったけど、観た後体力持ってかれたって感じ。まあまあかな〜。
mmn

mmnの感想・評価

3.5
実話をもとに映画と本人のインタビューを混ぜるという新しい形。
ハルタ

ハルタの感想・評価

3.3
図書館に一泡吹かせてやったって話かと思ったけど、そうでもなかった。

ただ実際に犯罪を犯した本人たちが語り部になって語るから、多少違いがあれどあれが真実なんだなぁとは思った。
アメリカン・アニマルズ観ました。犯行の拙さよりも生々しかったのは、「これが人生で只一つのチャンスだ」っていう考えの呪縛のような拘束力だ。「僕達は退屈で平凡だからこそ、桁外れた行動が輝きを増して見えるんだ」っていうウォーレンの言葉が刺さった。証言の食い違いを映画ならではの映像表現で見せたり、回想シーンの過去の自分と証言している本人が会話したりする演出も素晴らしかった。
jam

jamの感想・評価

3.5
30秒予告が特に好き

昔感じたことのあるジレンマ
どこか他人事じゃない感じ
何とも言えない気持ちで鑑賞

エヴァン・ピーターズは最高でした
さっこ

さっこの感想・評価

4.0

大学生4人が大学の図書館にある時価1200万ドルとも言われる画集「アメリカの鳥類」を強盗した実際の事件の映画化。
「海獣の子供」からハシゴ。
やっと見れた♪( ´▽`)

すごい面白くて、ハラハラドキドキ。
そもそも実録犯罪モノが大好きなのだ。
この映画は途中に現在の犯人のインタビュー映像が挿入されてる。
「うわ〜なにこの手法!コロンブスの卵かも!」なんて思ったが、テレビとかでもあるか…。
でもドキュメンタリーがミックスされてるという手法で珍しい作品なのは間違いない。



反省してます。みたいなことを繰り返す彼らは悪い人たちには見えない。
普通の家庭で両親に愛されて育った感じがする。
正直ドキュメンタリーの被写体としてあんまり面白い人たちではないかも…まともな優等生なんだよね。

そもそもの動機が、
何か特別な体験をして特別な人間になりたいとか、
退屈な日常から脱したいとか…、
青春期によくある悩みの解消としてのドロボーだったりする。
(名作漫画「さくらの唄」の高校生が時限爆弾を作ることを青春として昇華させようとしたのと同じような話だ)

わかるな〜ウンウン、若い頃は思い悩むものだよ。
なんて訳知り顔で言わないよ。
今でも自分はどう生きるべきかって考えてしまうから。



実際に強盗シーンになると、みんなが口を揃えて言うのが、図書館司書に怖い思いをさせてしまって申し訳なかった、ということ。
なんかメソメソしすぎじゃない?

いや、もちろん悪いことだし、司書さんも殺されるかも…?と怖かっただろうけど。
だけど縛っただけなんだから、正直どうでもいいわ!
泣くなって!

本当はワルでもなんでもない大学生たちの犯罪映画に、本人が出ちゃってるもんだから、
結果、すっごい内省的な話になってしまってるように思う。
最後に被害者のお説教映像で終わるし。
辛気臭えな🤔

とゆうわけでドキュメンタリーをミックスしたことで新鮮だったけど、それがマイナスになってしまってる印象を受けちゃいました。



でも面白い!
主役の人がチキン(鳥だけに!)なんでやめると言い出し、その夜、オーデュポンの絵から抜け出してきたようなフラミンゴを見て、導かれるように再び強盗チームの元に戻る。

事件後更生して現在、絵描きとなった彼は自身も「鳥」の絵を描いてるとのこと。

なんだか鳥肌が立ちました。(鳥だけにな!)
ドキュメンタリーすぎずフィクションすぎず。
曲といいカメラワークといい役者といい、クールな映画だった
ドアーズのPeace Frogはめちゃめちゃテンションあがったなぁ、最高すぎる
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