風来坊

ザ・レイド レディ・ミッションの風来坊のレビュー・感想・評価

2.5
インドネシアの海に囲まれた島にある、難攻不落のテロリストのアジト。警戒されずに侵入するため、当局は格闘技に長けた美女達に戦闘訓練を受けさせアジトに潜入させる作戦を決行する。インドネシア製のアクション映画。

勝手に「ザ・レイド」からパクった邦題なので、「ザ・レイド」とは全く関連せいはありません…。人種の違いによる美女の定義の違いもありますが、どう見ても美女?という女性が大多数…。

勿論美女何人かはいるが全員売れっ子モデル設定は強引じゃないかと…。ある程度、格闘技に素養のあるメンバーを探したら絞られてしまって、美女設定は妥協したんじゃないかなと推測。

全員がモデルでありながらシラットやカンフーなどの達人という設定ですが、売りの筈の格闘アクションシーンがもっさりとしていて段取り感が出てしまっていて残念。カメラワークも雑で見難さがある。雑なカメラワークはもっさり格闘技アクションを誤魔化す意味合いもあるのかも。

格闘アクションは少し残念ですが、ザ・レイドを生んだインドネシア映画なので銃撃戦などアクションシーンはなかなかの迫力です。設定やあらすじからコメディアクションを想像する方も居るかと思いますが、バイオレンス描写もありグロいシーンもあるので苦手な方は注意。

訓練シーンも結構ハードでリアリティーがあります。鬼軍曹の役割の女性教官が良い感じに機能している。ただライトな部分とハードな部分のバランスが悪いと思う。

展開は正直テンポが悪い…。ひっ迫した状況なのになかなかテロリストのアジトに行かない…。恋愛沙汰はこの状況で要りますかね?仲間との絆とかを深く描いてないのでチーム物として面白くない。成長物語的な側面も足りない。

ストーリーは単純で何の捻りもなく一直線で面白味に欠けます。彼女達はシラットやカンフーなどの格闘技にそれぞれ長けているの設定ですが、なかなかそれぞれの特徴を活かしたアクションシーンがあまり無いのが残念。特にパルクールなんかはほぼ出番なし…。

やっぱりもっさり感は拭えないが、総出でのクライマックスのそれなりに楽しめる。アクション指導がもう少しちゃんとしてればもっとマシになったかなと思います。お国柄で無理なのかも知れないがお色気シーンももうちょいあった方が良い。

「ザ・レイド」には遥か遠く及ばないが、女性主人公のB級アクション映画としては我慢は必要ですがまずまず観れた映画でした。
風来坊

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