地上波放送を録画して鑑賞。
病院生活を嫌い、家で自由な生活を続ける筋ジストロフィー患者・鹿野さんと、彼の生活を支えるボランティアの人たちの触れ合いを描いた作品。
初めはボランティアで来てくれている人への態度もわがままそのもので、腹立たしくさえ思える。
でも、「人の手を借りないと生きられない」ことを受け入れ、さらけ出し、ボランティアの人は「してくれている」存在ではなく同じ人間同士対等だと考える。だから、鹿野さんもボランティアに支えられているけれど、鹿野さんもボランティアを元気づけている。そんな態度がボランティアの人たちとの信頼関係を作り上げていたのだと思う。
主演の大泉洋さんがいい味を出していて、前半は笑いどころもたくさんあり、後半は決して重くないのに感動できる、絶妙にバランスのとれた作品に仕上がっている。
「人はできることよりできないことの方が多い」という鹿野さんの言葉も響く。
ブルーハーツの「キスしてほしい」が鹿野さんとボランティアとの思い出の曲になっているところも、ブルーハーツファンとしては嬉しい。
20-142