自分に正直に生きることが難しいと感じたなら
包み隠さずに全てを打ち明けられたなら
自分の気持ちを素直に口に出せる女子
親の意思に逆らえずに道半ばで挫折する男子
この二人を含めたボランティアの人々が
筋ジストロフィー男性の『命懸けの我儘』に立ち向かう
息子に負い目を感じて生きる母
医師としての治療判断に悩む担当医
周囲の一日一日が嵐のようにすぎていく
「他人の力を求める」という力強い生き方を
たとえ開き直りと捉えられようが
与える力の意味が相手に届くまでは
鹿野 靖明は命懸けで我儘を貫くのである
愛に包まれた環境は自分の手で引き寄せるものだと教えられる