てる

機動戦士ガンダムNTのてるのネタバレレビュー・内容・結末

機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

泣いた。
3人の悲しくも美しい友情の話し。
ニュータイプという曖昧なものを本格的に作り出し、さらにサイコフレームという未知のもので人間の生の拡張を図るという話し。
なんかニュータイプって勘のいい人くらいの描かかれ方しかしてこなかったけど、それを掘り下げた作品だった。そして、サイコフレームもそうか。掘り下げたというか焦点を当てた作品か。
魂を保存とか1つになるとか、今まで何となく流してきたけど、それで一作品作るってすごい発想だよね。確かに死んだ人が光になって出てくる演出はガンダムではよくある演出だし、それに格別違和感を抱くこともなかった。その演出を現実に引っ張りだしてくるんだもんなぁすごいよなぁ。
発想の着眼点に驚いたが、この作品はそういったスピリチュアルな演出が多く描かれ、政治どうこう戦争どうこうの難しい話しはないので、ある意味分かりやすい。つまる所友情の話しなのだ。
あと、戦いが派手。金色のユニコーンと戦艦並みの大きさのネオジオング。タイトルのナラティブもカッコいいけど、この二機に比べたら地味。やせっぽちと蔑まれ続け、挙げ句、最後は乗り捨てられちゃう始末。もう少し活躍の場を設けてあげてほしかった。とはいえ、この作品はユニコーンの番外編なので、フェニックスが活躍するのが筋なのか。あんなに強そうなネオジオングをバターのようにスパスパ切ること切ること。忘れてはいけないあの人もぽっと出で活躍し、ファンサービスは隅々まで行き届いている。BGMの演出は鳥肌物だし、映像においては非の打ち所がない。劇場で観たなら、評価も変わっていたことだろう。
しかし、全然関係ないけど、ユニコーンとか黒き獅子とかフェニックスとか出てくるものがどれも中2くさいよね。
てる

てる