シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

機動戦士ガンダムNTのシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)
4.0
映画の日なんで本命作品のついでに観るかぐらいでそんなに期待度高くなかったんですが、これは当たりでした。
真面目なガンダムファンではなく、ファースト、Zの前半、0080、0083、逆シャアぐらいしか観てない、ユニコーンもほぼ観てないぐらいの知識だったので、前半戸惑うところもありましたが、主人公と二人のヒロインの間にあるドラマ、特にサブヒロインの行動や感情の動きに説得力がありすぎて、やられました。
逆シャアの時のサイコフレームで人の想いが増幅されて物理的に作用するっての、何かあんまり好きじゃなかったんですが、本作は登場人物たちの想いが溢れ過ぎてきて、そういうのもあってもいいかもなと思えた感じ。
お互いがわかりあえなくて傷つけあうとしても、それでも共に生きていきたい…この辺はちょっとエヴァっぽくもありましたね(笑)
冒頭のコロニー落としやコロニー内戦闘で、無辜の人々が大量虐殺されるシーンに胸が詰まりそうになったんですが、そこをリアルに書いてるからこそ、戦争という愚かしさにあくまでも抗しなければという実感が湧いてきます。
タイトルこそNT=ナラティブ=ニュータイプですが、オールドタイプの人たちの「無辜の人々の死への平凡で健全な怒り」の反応が、登場人物たち(一、二名除く)を極めて真っ当に見せていて、破滅から守るに値する世界として描けていたと思います。