ロサンゼルスの人種暴動事件を描く問題作。
アカデミー女優ハル・ベリーとジェームス・ボンドのダニエル・クライブ主演。
「またすごい作品が出たな!みたいな!」て思ってたら、知らない間にもうやっていた。
そして、皆さんのスコアのぞいたら、驚きの低評価‼️
忘年会の前の時間が合ったのもあるが、確かめたくて、有楽町ヒューマントラストに!
いつも、ほほ満員のここがガラ空き?
不安はさらに広がる、、、、
む、む、
とこがで観た記憶を何回も呼び起こす映画だな、
当然「デトロイト」は想起するわな、
「万引き家族」や「幸せの隠れ場所」」
「フロリダプロジェクト」も思い出す。
しかし、そんな名作に外見は似てるんだけど、中身は全く届いていない。
やっぱりだったんだ(・_・;
これだけよいテーマなのに、まとまらないなあ、うまくないな、、、
まずは、人物がきちんと描けてないんだよな、
ハル・ベリーはどうして、あーまでして他人の子を育てるのか、小さい子はまた想像できても、あの大っきな子は無理やり、作品に入れ込んだテイ。
ダニエル・クレイブも、彼自身は魅力的な役者だけど、
登場の仕方や関わり方が「フロリダプロジェクト」の管理人とかぶるし、
なぜ、子供を預かって、なぜあんな危険な場所に住んでるかも分からない。
でも、二人はまだいい!
演じる側にリアリティというか、脚本の甘さを凌駕する魅力があるから!
問題なのは、ハル・ベリーの家族?の長男的な男の子とその女友達のエピソード。
ハル・ベリーの家族が、黒人を暴行した警官の裁判の影響を受けていく!
一市民が社会的な波に飲み込まれていく!
名画の典型的なパターン!
個人が社会に飲み込まれていく無常観、哀しみ
でも、この映画は、あの長男の行動のエピソードを挟むことによって、そのダイナミックさにブレーキをかけているのだ!
長男視点になる時に、ぶれる、広がる、薄くなる!
え!単なる嫉妬?
何たる下手さ!
挿入されるイメージの驚くべき下手さ?
同じ題材を扱っても、
「デトロイト」が全編ムカつく、許せない!そんな空気で押し通せたのに対して、いろんな雑味が入って、大事なところに集中できない。
ハル・ベリーとダニエルの手錠抜けの場面も、それだけだと面白いのだが、なんかまとまんない感じになってしまう。
これは明らかに失敗作なんだけど、
この映画が訴えたかっことの根底?は
支持したい!
トランプが出てきて「アメリア分裂!」みみいに言われてるけど、
アメリカはそもそも、一国として成り立っていたんだろうかと疑ってしまう。
投げかけたボールは意味あるものなんだけど、もっと投げ方研究しようね!という作品。
それから、作品のテーマ性だけて作品の良し悪しを語る一部の人に、
テーマたけでは名作は出来ず!を教えてもらった貴重な経験でした!
広い意味で、観て良かったと思える忘年会後の京浜東北線車内のわたし(・_・;