男はくらいよ監督さそり

モンパルナスの灯の男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

モンパルナスの灯(1958年製作の映画)
4.0
モディリアーニの半生を描いた名作。実際のモディリアーニは生前、先鋭的過ぎて絵が全く売れず僅か36歳で亡くなっている。彼と妻ジャンヌの愛に焦点を当てている。才能があっても性格に問題があり、酒浸りになるのは芸術家の宿命。折角いい話が来ても本来の捻くれた性格で全てを駄目にしてしまう。献身的な妻の愛が涙無しには見られない。モディリアーニを演じるジェラールフィリップ(奇しくも36歳で亡くなっている)のイケメンだが駄目男っぷりが素晴らしく、妻を演じるアヌークエーメの美しさは女神の様で映画史上No.1だと思う。実際のジャンヌも美しく、それだけでもモディは幸福だったのではないだろうか?画商のリノバンチュラの最低ぶりも凄い!ゴッホとかロートレックとか実在する画家の映画は好きだ。自分も絵を描くから。