てるる

少女ピカレスクのてるるのレビュー・感想・評価

少女ピカレスク(2018年製作の映画)
3.8
世間がワールドカップ日本代表戦を楽しみにしている中、シネマート新宿で限定上映されているこちらを観に行ってきました。

なぜなら今1番ハマっている劇場版ゴキゲン帝国の白幡さんがトークショーのゲストで登壇するから。

地下アイドル・ヒカリのPV撮影を皮切りに出演者や監督と連絡が取れなくなる。
ヒカリが何度も口にする「ちーちゃん」とは何者なのか。
彼女の周りで何が起きているのか…。

アイドル×サイコパスという組み合わせは「パーフェクトブルー」が最高峰。
ストーリーとしてはそこまで望むべくもないけど、椎名ひかりだからこそ出来た映画、椎名ひかりありきの映画。

主演の椎名ひかりはカリスマモデルとして活躍する傍ら、魔界アイドル椎名ぴかりんとして活動。
1回だけLIVEを観たことあるけど、デスボイスで歌うし、そこらのメタルバンドよりもヘドバンするし、ファンの腕を噛んでいたw

だからこそアイドルの自撮り配信の現状もリアルに感じられるし、今回のちーちゃんというキャラが出来上がったのかな。

序盤はホラーテイストがありつつ、後半は理不尽な(被害者からすれば)バイオレンス映画。

でも予算の関係か、グロ描写はあまり直接的には見せてくれない。
まぁぴかりんのファン層に女子が多いからエグいのは控えたのかも。
このあたりをもっとガッツリやってくれたらホラー好きに受け入れられたかも。
でもエグい中にもちょっと笑っちゃうシーンとか井口テイストは健在。

そして映画が終わってぴかりんと白幡さんのトークショー。
これが予想以上に面白くて笑った笑った。
元お笑い芸人という異色の経歴を持つ白幡さんのトーク力で盛り上がる。
盛り上がりすぎてやや脱線気味になっちゃったくらい。

しかも司会者(たぶんシネマートのスタッフ?)の人も面白くて、わざわざ白幡さんのブログを2年前から遡って読んだらしく、遡りすぎだろ!ってストーカー扱いされてたの笑った。

そして最後は井口監督が誕生日だったらしく、ぴかりん白幡と観客の皆でおめでとう動画を撮影。
作品のテイストとは違ってアットホームな雰囲気で終わったのでめちゃくちゃ思い出補正かけました。
てるる

てるる