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ブラッディ・ミルクの一のレビュー・感想・評価

ブラッディ・ミルク(2017年製作の映画)
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すごいおもしろかった。オープニングから寝室に牛がギュウギュウ。「なんだ夢か」、と寝ても覚めても牛のことが頭から離れない主人公ピエール。一頭の牛が伝染病にかかったことで、ピエールが切実なんだがときにすごく滑稽な嘘を重ねていく。そのあいだにも事態が無慈悲に進行していく様は、キリキリするサスペンスとコメディの見事なブレンド。自ら殺して埋めた牛の数合わせのために警察官に「食べた」と嘘をつき、スーパーでロース肉を買い込むシーンすごい笑う。酪農ドキュメンタリーとしても興味深くてスクリーンをマジマジ見つめてしまう。
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