109mania

⼗年 Ten Years Japanの109maniaのレビュー・感想・評価

⼗年 Ten Years Japan(2018年製作の映画)
2.5
オムニバス形式の作品なので、よかったものもあれば、良くなかったものもある。全体としては、重たいながらも映画としてのクオリティが高く、見てよかったなあ、という感想。十年という一つの作品としてではなく、それぞれが一つひとつの作品として扱うようなプロモーションだともっとよかった。是非またやってほしい。

さて、内容についていえば一番気に入ったのはPlan75。深刻かつ喫緊の社会問題を扱っていて、まずはそのテーマ選定が素晴らしい。短編だから当然だが、無駄な描写をそぎ落とし、見るものに空白を埋めさせる。その大胆さもよかった。
最近見た映画「教誨師」を思い出すシーンがある。気になったのはそのシーン。予定されている死を迎える心境、それは清々しさかもしれないし、葛藤、迷いかも知れない。いずれにせよその描き方の熱量は充分だったと言えるだろうか?また、薬を処置する看護師風の人たちの葛藤も絶対にあるはずなのに、そこを取り上げきれていないのは、かなり残念。とてもいい作品だからこそ思える、物足りなさと言えるだろう。是非長編で同じテーマにチャレンジしてほしいところだ。

あとはDataの杉咲花。よかったです。