このレビューはネタバレを含みます
エドゥアールが白い仮面を被り
への字口を手でニッコリさせる予告を観てから楽しみだったこの作品🎥
心に残ったのは、エドゥアールの父親だった
エドゥアールの父親は、一見したところ冷たくて、威圧感がスゴかったけれど
ずっと観ているうちに、息子をその人なりに愛していたのだと、ひしひしと伝わってくる
よくよく考えると横柄なのもゴマスリの連中に対してだけだ
戦没者のメモリアル碑には惜しげも無く出資する
息子の名前も刻まれるように
遺品を送ったアルベールを夕食に招待し、息子の最期の様子を尋ねる
そして、職に困っているアルベールを、自分の銀行の経理となってはと伝えたとき
なんだか涙が出た
この人は息子に伝えられなかったけれど、確かに愛していたんだと感じた
まあアルベールとエドゥアールは、そこから詐欺を働くのだけれど
わずかな手掛かりで、父親はエドゥアールの元へとたどり着く
そこでも、詐欺の話はどっちでもいい、息子の情報を知りたいのだと
そこからの独白は、驚くほど率直で、正直で、こんな風に伝えられたらどんなに良いだろうと心から思えるものだった
これこそエドゥアールがずっと聞きたかった言葉だったと思う
そのあとのことは一瞬で
あんまりだ、と思ったけど
子役の女の子が、ラストシーンで笑っていたから少し安心した
それにしても、2人の元上官はクズ呼ばわりされてもしょうが無い！
味方も背中から撃って、倒れた義父にあんなこと言って、浮気ばっかして、
お墓や埋葬にものすごく罰当たりなことをするんだから！
あんな目に遭おうとちっとも同情出来ない
終盤出てくる生真面目な公務員が大好き✨
あと、音楽が好き✨
時代に合ったワルツとジャズがとても心地良かった
