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皇帝ペンギン ただいまのsayuriasamaのレビュー・感想・評価

皇帝ペンギン ただいま(2017年製作の映画)
3.9
"背中で語る"皇帝ペンギンの過酷な生態のドラマチックさ

実は「カメラを止めるな」を見た日は久々の休みで、某臨海地域のSC内シネコンにいたこともあり結構まとめて観覧。邦画新作を中和するために本作をチョイス。

いやーー寒い。コウテイペンギンってなんて辛い生き方を選ぶのでしょうか。海とコロニーまで何10kmと往復する、卵を落とすと雛は死んでしまうので地面に卵をつけてはいけない、ブリザードに耐える、人混み(じゃなくてペンギン混み?)のなかからパートナーを鳴き声でみつける...

ドラマは前半は親ペンギンの育児の様子、後半は子ペンギンの旅立ちで構成。親ペンギンの育児の様子は特に過酷で、卵の抱き方の下手な個体は子孫が残せないことが如実に明らかになります。
しかしながら子ペンギンはかわいい。あのふわふわで体長80cm位なら本当にカワユイ。海に飛び込むのを怖がったりするところもついがんばれ!と応援したくなります。しかも、繁殖に参加してない(と思われる)大人ペンギンがそれとなく若い雛を引率していて、その様子をまねたり。アデリーペンギンという小型のペンギンがちょっかいだしていたりと面白いシーンもありました。

コウテイペンギンは大人の体長が130cmと人間並みにあり、二足歩行というか、2本足でペタペタ移動するので、そこもまた猫背でトボトボ歩くおじさんのようで哀愁漂いますし、擬人化しやすく、つい感情移入してしまいました。
ドキュメンタリーにしてはソフトなつくりで残酷なシーンはほぼないのですが、ペンギンのラブシーンがあったのはやっぱりフランス映画かなあ(笑)
夏休みだったのでお子様も多かったけどバレちゃったかな..

猛暑に涼むためには良いかと思って観ましたが、私は冷えすぎて足の指がしびれまくりました...ご覧になる方は服装にはお気をつけください..
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