あんがすざろっく

素晴らしき日のあんがすざろっくのレビュー・感想・評価

素晴らしき日(1996年製作の映画)
5.0
互いにバツイチのシングルファーザーとシングルマザー。
子供達を介して二人は出会うが、性格から何からソリが合わず、始めからケンカばかり。しかし様々なトラブルから二人は1日のうちに何度も顔を合わせることになり…という、決して新鮮ではないながらも、僕はとてもお気に入りのロマンティックラブストーリー。
何が良かったかと言えば、脚本、撮影、音楽に尽きる。
まず脚本ですが、軽妙な台詞のやりとりとテンポの良さ。見ていて、とても心地良いんですね。子供達がしでかすあれやこれやに、親のクルーニーやファイファー同様、ハラハラしたり。
それから撮影、ロケーションですね。
映画はたった1日の出来事が描かれますが、全編通して、雨、曇天、土砂降りのニューヨーク。
これで素晴らしき日?
しかし、これが実に雰囲気が出てるんです。
「あなたが寝てる間に」を見て、クリスマスのシカゴに
行きたくなりましたが、本作を見た後には、雨のニューヨークに行きたくなりました。
一瞬だけ見える晴れ間も、とても良い効果を生んでる。
また、映画を盛り上げる為に重要な音楽。
こちらもしっとりと聴かせてくれ、ジャジーな感じが
大人の恋愛を支えてくれます。
サントラも必聴です。
ドタバタの1日の終わりに訪れる夜。
このエンディングをありきたりと取るか、心地良いと
取るかで、好き嫌い分かれるかな。
「めぐり逢えたら」が好きな方には絶対お勧め。
あんがすざろっく

あんがすざろっく