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恋をしましょうのkyonのレビュー・感想・評価

恋をしましょう(1960年製作の映画)
3.5
ストーリー自体はちょっと不満がありつつ、ただ!この作品のモンローの登場シーンはかなり観る価値ある。
”私の名前はロリータ”って歌って始まるんだけど、このときの金髪に紫のぴたっとしたニットワンピ(激ミニ)がなんかたまらなく女性の私から観てもきゅんって惚れる。


いわゆる思わせぶりで、だけど思いやりはあって、男性を無意識のうちに振り回してるんだけど、誰のものにもならない、みたいなモンロー像が彼女のイメージにまさにハマっていて、40〜50年代のファム・ファタールとはまた違うセックス・シンボルだなと確信。

リタ・ヘイワースなど踏襲したスターはいつつ、ホルターネックのドレスはモンローだよなぁ。


だからさっきみたいなセックス・アピールを無意識にしちゃってごめんなさいね、みたいな女性だからこそ、途中からラストまでの展開はあまり納得できず。

お金持ちの社長、クレマンが自分の身分を隠してモンロー演じるアマンダにアタックし続けて、ラスト正体バラしてくっつくんだけど、これだと「お金持ちのクレマンじゃなくて、ただのクレマンを見てくれてる」はずのアマンダが正体バラした途端に雰囲気に飲まれちょっと惚れかけるっていう展開はこのアマンダっていうキャラにはもったいない。

ラスト、せめてあのまま追いかけて、ほのめかしぐらいが良かった気がする笑

ともあれ、テクニカラーの中で歌い踊り、モンローお得意の衣装デザイナー、ドロシー・ジーキンズの衣装を観れるから、そこは満足!
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