SatoshiFujiwara

キューバ・リブレのSatoshiFujiwaraのレビュー・感想・評価

キューバ・リブレ(2013年製作の映画)
3.4
場所は薄暗いキャバレー、やる気があるのかどうかこれから登場する歌手を紹介中にマイクを落としてしまうゆるーく微妙なMCの後に色黒のおっさんが出て来てヘタウマな歌を時には座って脚を組みながら、また興が乗って来ると立ち上がって情熱的に歌い、カメラもまたそれに応じてクローズアップに。この色黒のおっさんが何者なのか知らないが、ファスビンダーとその常連俳優であるギュンター・カウフマンへのオマージュが本作、との情報を後で見るに及び、ああこのおっさんはそう言えばカウフマンに似ているなと思ったのだが、この薄暗い照明と色彩とか途中でその歌謡ショー(死語)を観ているいかにもそちら方面の出で立ちのおっさんのバストショットがインサートされるとこれは『ケレル』だなと気付いた(ぼんやりした既視感はそのためだった)。この短編はその歌謡ショーを映しているだけ、でも面白い。まあしかし何だか奇妙な作品であるのは現時点で観た他のアルベルト・セラ2作品同様。