タカ

KIN/キンのタカのレビュー・感想・評価

KIN/キン(2018年製作の映画)
3.9
SF兄弟愛ロードムービー

SF要素は少なめかなぁ
メインは兄弟二人のヒューマンドラマ
6年ぶりに刑務所から出所した兄・ジミーと自身が養子であることに負い目を持っている弟・イーライの逃避行を描く。

出所したジミーは相変わらず父と反りが合わず、衝突する。
一方、イーライはお金のために廃工場からくず鉄をくすねていることを父に咎められ衝突する。
兄弟ともに父と喧嘩状態の時にとある事件が勃発
その事件を契機として命を狙われる兄弟
敵から逃れるために母の思い出の地を目的地とした逃避行が始まる。
追っ手に対抗するための手段はイーライが廃工場で拾ってきた正体不明の光線銃

旅の途中、互いに絆を深める兄弟
イーライはただの旅行だと思い込んでいるために靴をくれたり、運転を教えてくれる兄の優しさを素直に受け止める。
ジミーは自分が置かれた状況下を忘れたいがために弟との距離を埋めていく。

現実に向き合えない兄
現実と向き合いたい弟
それは父親を大切にするがゆえの想い。

警察署でのクライマックス展開は大迫力
なかなかの銃撃戦でのスリリングなアクション
三つ巴の壮絶な抗争
なぜイーライだけが光線銃を扱えるのか、彼らはどういった存在なのかという一応の説明はしてくれるので納得

けっこう面白かった!
何を求めるかで評価変わるのかな?
兄弟のヒューマンドラマとしては良い出来なんじゃないかな
どうしようもない奴だけどものすごく葛藤してるジミーが印象的。嫌いになれないな〜
タカ

タカ