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KIN/キンのrollinのレビュー・感想・評価

KIN/キン(2018年製作の映画)
3.3
時は動き出す‥‥

これはもうジョジョですね!
バルト9で広告を見て気になっていた作品が早くもレンタル開始されてました。

冒頭の空撮や格子状に切り取られた工業施設のグラフィカルなカットに胸が踊るものの、キャストとVFXの予算配分から逆算して書かれたかのような地味な脚本で、結局B級SF作品のさらに前日譚くらいの着地点。逆に言えば、予算との付き合い方がお上手。

ジェームズ・フランコ、ゾーイ・クラヴィッツ、デニス・クエイドといった有名どころのお陰で何とか垢抜けてる感はあるけど、ぶっちゃけ何番煎じやねん?ってくらい既視感しかない物語の中に、オーバーテクノロジーのSF銃ぶっ込んで個性を演出してみましたってだけの話。兄弟というモチーフや、本来やりたかったことも分かるけど全体的にぼんやり。
GUNの無骨で潔いデザインは好きやけど、ガキが軽々と持ち上げると重量を感じへんのよね。例えば生体認証されたら持ち上げられるとか、いくらでも工夫出来るやろ。

エロ、グロ、アクション、デザイン‥etc、どれかひとつでも突き抜ける部分があればもっと印象に残ったかもしれないし、それってお金が無くても創意工夫でカバー出来るものだと信じてる。

予算全振りしたラストのサプライズBIGゲスト登場には少し上がりました。THE WORLD手榴弾のアイデアも良いだけに、バランスの悪さが際立つ。
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