リーアム兄さん

アラジンのリーアム兄さんのレビュー・感想・評価

アラジン(2019年製作の映画)
3.4
アラジンの一番の見どころである突如始まるジニーの独創的な世界を実写で表現、投資家としての一面を持つ元ドル箱俳優ウィルスミスのユーモア溢れる独壇場であった。しかし、脚本命である作品に定評があったガイリッチー監督が撮る意味なかったと思う。シャーロックホームズシリーズまではかすかに残っていた脚本のギミックが使用済みの搾り取られたインスタントコーヒーのように薄まっており彼の個性消えていた。ジョンファブロ監督の「シェフ」で店のオーナーとシェフの関係性で描かれたようなプロデューサーからの圧力で作りたいものが作れない監督のもどかしさを感じた。過去に現存する偉大な映画監督ランキング1位に選出されたデビッドフィンチャー監督が言っていたようにやはり映画は99%妥協の産物なのかもしれない。