坂月有子

アラジンの坂月有子のレビュー・感想・評価

アラジン(2019年製作の映画)
3.8
<概説>

ペルシア王の妻が物語ったとされる世界的寓話をディズニーが壮大に劇場映画化。3つだけ願いを叶えてくれる魔法のランプを手にした青年が、王女への恋を成就させるために奔走する。

<感想>

映像化するにあたってすごく気になったのです。

何ってホラ。ジャファーの催眠術ですよ。

だいたい魔法といえば怪しげな呪文だとか、変な魔道具だとかの前準備があります。それが本作だと存在しなくて、どういう理屈の魔法イメージなのかなと。

これがディズニーマジックと納得せず、ちょっと深掘り。

となるとまずは世界観の近さから古代エジプト神話におけるアポピスを気にします。蛇を呪術的に使用するのはそう珍しいものでもないですし、あの杖自体が魔法の源泉の可能性が。

そんな訳で≪蛇 呪術 エジプト≫で検索。

すると出ました。想像とは違うものでしたが。

それは邪視/魔眼なる呪詛形態らしく、見つめること自体が魔法の儀式とのことで。しかも分布的には世界的な魔法と。

あの適当に見えた催眠術、しっかり構造があったのか…

とはいえアポピスのイメージも無視できませんし、寓話における三回制もきちんと残っています。なにも邪眼に限った話ではなく、よくよく見てみたら世界観考証が予想以上にきちんとしているんですね。

ディズニーランドの隠れミッキーにしてもそうですが、案外ディズニーはクソ真面目に研究するのに適しているのかもしれません。