調伏系V魔虚羅

ペット・セメタリーの調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

ペット・セメタリー(2019年製作の映画)
2.7
家族ともに田舎に越した医師ルイスの新居の裏には動物の墓地「ペット・セメタリー」があった。ある日、飼い猫が事故で死んでしまったため、ルイスは墓地ではなく、さらに奥深い森に猫を埋葬する。翌日、死んだはずの飼い猫が凶暴に豹変し、ルイス一家の前に姿を現わす。その地は、先住民が語り継ぐ秘密の森だった。誕生日を迎えた娘のエリーが交通事故で亡くなってしまったことから、ルイスはある行動に出る。

深い森の中にある墓地に埋葬された死んだ筈の娘が蘇った。最愛の娘の為と自らに言い聞かせ、娘を蘇らせるもそれはただの自己満足で傲慢な自身のエゴに過ぎず、失ったという事実そのものを拒絶し続ける父親に更なる絶望が襲い掛かる様々な恐怖を描く。これは果たしてリメイクする必要があったのだろうか。スティーヴン・キング本人が脚本を務めた、1989年公開のオリジナル版よりは、確かに映像美はあるし、遥かにリメイク版の方が怖いのだけれど、全く必要性を感じなかった。特に鑑賞後に何かを思わせるでもなく。可もなく不可もなくという感じ。
調伏系V魔虚羅

調伏系V魔虚羅