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ペット・セメタリーのSPNminacoのレビュー・感想・評価

ペット・セメタリー(2019年製作の映画)
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リメイクは息子を娘にしつつ、ほぼ同じ展開。でもキング自身が脚本を手がけたオリジナルよりキャンピィなおどろおどろしさはなく、内面的恐怖をじっくりと煮詰めてる。
テーマは死を遠ざけるのではなく、現実として向き合うこと。医者である父親と、子供時代のトラウマを抱える母親は死に対する受け止め方が違う。更に父親としての責任とプレッシャー、母親は姉の死の責任に苛まれている。キング作品によく見受けられる「家族とより良い生活をしなければ」という強迫観念が、映画にしっかり反映されているのが良かった。ジェイソン・クラークとエイミー・サイメッツの演技も説得力あり。娘がああなるまでの前段が長い分、丁寧に描写されている。
まあ猫チャンとお年寄りと子供が容赦なくヒドい目に遭うし、グロいんだけど、最近のSキング映画は原作から現代に必要な要素を上手く取捨選択してるのではないか。いやでも、ラモーンズの“Pet Sematary”が流れた時にゃ懐かしくて笑っちゃった。そうそう、これがないとね!
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