ふっくー

ペット・セメタリーのふっくーのレビュー・感想・評価

ペット・セメタリー(2019年製作の映画)
4.2
あなたは愛する人を失った時、生き返らせたいと思いますか?
それが恐ろしい姿となって帰ってきてしまったとしても。。。。


1989年にメアリー・ランバート監督が世に送り出したスティーブン・キング原作の「ペットセマタリー」のリメイク作品。
子供のスペルミスをそのまま原題にしているのもオシャレですよね。

ジェイソン クラークってウィンチェスターハウス出てからホラー映画馴染んできてる気がする笑。

オリジナル版を観ている人と観てない人とで評価がざっくり分かれそうな感じですね。
これは!凄くいい!!リメイク作品として、焼き増しにはならず、しっかりと現代のホラー要素も入れつつオリジナルを尊重した数々の演出にとても楽しませていただきました。
フィルマークスでの総合評価がそこまでよろしくないのがちょっと残念ですが。

子供たちが動物の仮面をつけてペットを埋葬しに行くシーンなんてどこか芸術的。(今作のポスタービジュアルにもなっていますね)
ペットセメタリーの存在や、そこには不思議だけど、禁断の領域があって、愛猫が死んでしまって戻ってくるまでの流れはオリジナルとほぼ並行しているのですが、あの問題のトラックのシーンからオリジナル版との枝分かれ展開がとても楽しい。
トラック事故も、終盤のベット下からアキレス腱を狙われるシーンも一度はオリジナル版の失敗を回避したのに覆されるのはニヤニヤしちゃいます。

シャワーシーンは痛々しさもあるし、生き返った人の光のない表情とか顔が若干崩れてるとことかリアルで怖いね。
道路を通過するトラックはアホみたいに早いのは健在。

個人的にかなり衝撃的だったのはラストシーンで、悲しいけど希望のあったオリジナル版とは違い、今作は絶望の終わりであり、車の鍵が開くときの「ピッピ!」という音があんな絶望に聞こえるなんて。。。。
ふっくー

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